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【第一話 キス】
カッコいい。可愛い。自慢の彼氏と教室キスをする。美しい髪の毛、白い肌。美しさを解き放つ高校生、「斎藤美咲」は、クラスのマドンナ兼、幸せな代表的リア充だ。皆んなに彼氏のイチャイチャを見せつける。…正直、腹が立つ。(by.作者)
「今日もミサキはかわいいね…絶対に僕以外の人に取られないでね??」
そんな美咲の彼氏は、学力トップの優等生である、「片岡紫苑」(シオン)だ。学生服が似合う、イケメンだ。女子は紫苑の美貌に感銘を受けている。大人気の男の子だ。
「今日も一緒に帰ろっか♡」
そんなイチャイチャを見せつけながら、2人は教室を出た。
「もう、紫苑たら!可愛い彼氏!!自慢だよぉ!」
「ミサキも可愛いよ。んーまっ♡」
…そろそろ腹がたってきた。恋愛小説を書く人のメンタルは凄いと思う。(by.作者。)
失礼、話を戻そうか。2人は紫苑の家へ行った。親はいる。美咲は少し残念に思いながらも、緑茶をすする。
「ごめん、トイレ行ってくるね。」
紫苑は席を立ち、トイレへ行った。その間に、部屋を見てまわる事にした。写真立てを見つける。そこには、幸せそうな家族写真だ。父のような人、母のような人、紫苑に似た小さい男の子。おそらく、これが紫苑の幼少期だ。そして、その子よりも小さな女の子だ。おそらく、これ人物が紫苑の妹だ。やはり、妹らしき人物も、紫苑に似ている。
「ごめん!!遅くなったね。」
そう言って紫苑は微笑んだ。そして、美咲は紫苑に問う。
「ねぇねぇ、兄弟って何人いるの?」
「あっ、1人だよ!!」
そうなんだ、と明るく美咲は笑った。妹にも会いたいと思った美咲は、聞いてみた。
「ねぇ、今って家に兄弟いるの?」
「いないよ。だって、兄さん、社会人だもん。仕事してるし、もう旅立ったよ〜。」
…美咲は、何か違和感を感じた。