玲王愛され
キャラ崩壊、ネタバレ注意
逆行ifでやってます。なので捏造ありまくりです。
アニメ勢の方にはネタバレになってしまう部分があるので注意
口調迷子
それでも良ければどうぞ
↓
「國神…」
ある日の夜、中々寝付けなかった俺はかつての俺が傷ついてめげそうになっていた時に、親切にも俺を支えてくれた、俺のせいで脱落してしまった友を思い出していた。誰よりもその光り輝くヒーローの輝きが、自分の馬鹿みたいな弱さで消えてしまった。そう思うと寝ようにも寝れない。
「玲王、大丈夫?眠れない?」
俺があまりにゴソゴソと眠るポジションを整えていたせいか、俺の横にいた黒名が心配そうに俺の顔をのぞき込む。
「っ、わり。起こしちまったか?」
「ううん、起こしてない。ただ玲王が泣きそうな顔してると心配、心配」
黒名は本当に心配そうに俺の青ざめた頬に優しく、まるで壊れ物のように触れてくる。
「そっか、悪いな。もう寝るから黒名も早く寝ろよ?」
俺がクシャッと微笑んで黒名の頭を撫で回すと、心配そうに見つめていた黒名は俺に撫でられたからか、すぐに嬉しそうに笑った。それが何よりも安心する、一種の精神安定剤のようだった。
「おやすみ、黒名 」
「うん。おやすみ、玲王」
互いに名前を呼び合いながらふふっと笑って2人して夢の世界へとその日は旅立った。
はずだった…
「玲王坊っちゃま。あと1週間で小学生となりますが、何か必要なものはございますか?」
「……」
「坊っちゃま?」
俺はいつものように目が覚めたら目の前には、少し若くなったばぁやが受け答えのしない俺の顔を心配そうに見つめていた。
「小学校のレベルが玲王坊っちゃまに合わないのは存じておりますが、同年代の方々よりも玲王坊っちゃまは優秀でございますからきっとすぐ慣れるはずです。」
「……」
「人と交流することで玲王坊っちゃまの社会経験にも役に立つと旦那様も仰っております。小学校に通いたくないのはわからますがどうか…」
「ばぁや。」
今まで受け答えのなかった俺が突然口を開いたのにばぁやはぴくっと反応したがすぐに切りかえて、俺の反応を伺う。
「どうか致しましたか?」
「……俺さ、行きたい小学校があるんだ。そこなら行く 」
「…かしこまりました。旦那様に報告してまいります。 」
ばぁやはうやうやしい態度をして俺の部屋から出ていく。そして俺はバッと顔を布団で覆う。
(嘘だろ……俺…もしかして)
5割の興奮、3割の困惑、2割の絶望を抑えるには俺の気持ちの整理はつかず、布団からゆるりそろりと顔を出し、ベッドから身体を起こして全身鏡の前へ小さな足で歩く。もうその小さな足を見て俺は確信していたが、どうにも受け入れられず鏡の前へ行ったが、予想通り鏡の前には幼い頃の俺が写し出されていた。
「マジか……」
(これって所謂タイムスリップ的な……いや、逆行…ってやつか?)
ペタペタと自分の頬を触り、感触を確かめるも若さゆえのもちもちな弾力と、ふわふわな触り心地の良さしかかえってこない。いや、これはこれでいいのか…?いや!!良くないだろ!!俺が一生懸命支えてきた宝物がいなくなって……
違う、俺の宝物は俺がここに来る前からなかったんだ。 千切が奪われた時の試合を思い出し俺はガクン…と、落胆する。
はぁ……國神と千切と黒名に会いてぇ…アイツらと一緒にいると楽なんだよな…。そう思いながらタイムスリップする前の友人達の顔を思い出し寂しくなる。
「確か國神は秋田の××小学校で、千切が鹿児島の×××小学校。黒名は…知らねぇし、凪……は…」
凪_俺の宝物…だった、大切な相棒
(今世も凪と……)
俺はまた捨てられるのか…と悲しみに浸ろうとしていた時、ある考えが浮かぶ。
(凪に会いたい…けど凪とサッカーで傷付きたくない……なら…!!)
「そうか……これがあった…!!」
俺は頭によぎった1つの考えで今まで考えていたもやもやがスーッと消えていったような気がした。そう、その考えは…
「俺、ブルーロックの運営側になる!!!」
こうして、俺の逆行の時計の針は進み始めた。
コメント
2件
続き頑張ってください!