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「昨日からユズと連絡が取れないんだ、アイツは昨日の朝一番に、ここで俺と次の試合の打ち合わせをする予定だった」
「はい・・・今朝・・・6時ぐらいに私にもそう言ってジムに出かけました、帰ってきたら一緒に映画に行こうって・・・だから私は夜まで彼に連絡しませんでした」
信也さんはテーブルに両手を組んで、じっと私たちの話を聞いていました
「ああ・・・8時になってもユズが来ないから、まぁ・・・あいつに限って寝過ごすなんてことはないだろうけど、一応電話したんだ、あと・・・12時にも一回3時にも一回・・・鈴ちゃんにもかけようかと思ったが、君は仕事かもしれないと思って電話しなかった、それから6時・・・7時と・・・そこでだんだん何かおかしいのかもしれないと思ったんだ」
チラリと私を見て健司さんが言った
「俺も夕方にアイツに一回かけてるぜ、それとさっきジムの周りを見てきたが、裏口の前で人が倒れたような跡を土に見た」
全員が張り詰めた表情で次の答えを待つ、外は風と雨が降り出し、屋根を打つ大きな音を出している
「それで確信したんだ、俺たちを妬んでいるヤツらは沢山いる、こういうことは俺は常に考えている」
「フォークの小林選手は?ユズと対戦したいからって色々ネットで吠えてるぜ」
信也さんはスマホを取り出して、何やら録音しながら言った
「いや・・・あいつは白だ他には? 」
居場所がわからない彼は、今頃なにをしているんだろう?
その時私のスマートフォンが鳴った
画面を見ると知らない電話番号だった
全員が私を見て頷いた、この場で電話に出ても良いってことだ
「もしもし・・・ 」
一瞬で私の顔が青ざめたのを全員が見逃さなかった、思わずスマホを落としそうになった
「やぁ!元気かいリンリン 」
電話の相手は俊哉だった