テラーノベル
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「××洞窟崩壊事故の捜索は未だ続けられており_」
ニュースキャスターが、そう報じる。
あの日から、5日が経った。
地上で眠っていたメテヲは、事故から1日が経ったときに眠った状態のまま保護された。
だが、他3人については、未だ見つかってすらいない。
メテヲは保護した者により病院に搬送されたが、入院から3日経った今も、目覚めていない。
「……宣教師さんは人使いが荒いですよ、本当に…」
「…でも、遺物を探索していた事が凄く興味深い、というのは事実です。 」
「…ヴァゲリスタ財閥、妃として…少しは話を聞いてみたいものですね、あはは。」
1人の女は目覚めないメテヲの横で、そう呟いて景色を眺めた。
いつも通りの街が、絶えず広がっている。
それが見えるほど高い、6階の病室だ。
ピッ、ピッ、と、極めて正常な心電図の音だけが響き、誰かの声はせいぜい廊下から少し漏れ出すくらいである。
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「私さ、結構気になってんだよね。」
“宣教師”がそう言う。
「何がです?」
女はそう聞くが、すぐに思い当たる人について思い出すと、ため息をついた。
「…はぁ、まさか私が保護した人のことですか?」
「そうそう!御茶屋はさすがだ。」
「…私が認めただけある。」
「はぁ、お褒めに預かり光栄です。」
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「この人の自由にさせてあげてよ…って思うんですけどねぇ…」
「…私たちが干渉していいもんなんですかね…」
妃はよいしょ、と立ち上がり、屋敷へ帰ろうとする。
その時だった。
「…ん…」
一瞬、目覚めたのかと思ったが、ちょっとした寝言のようなものを発しただけだった。
「…はぁ」
少し落胆した妃は、病室を出て、受付を済ませる。
そして病院の外に出て、陽の光が当たる。
それは、1日の終わりを示す明かりだ。
メテヲ達とは違い、社会は凄惨な事件があれど、同じように歯車を回している。
森の奥に建つ、 聖堂じみた屋敷に入り、教会を見渡す。
そこには数人ほどの信者しかおらず、まだこの教が知れ渡っていないことを示してい。
(…妃であり、協力者の私としては、この宗派が広がること自体はそこまで興味はない。)
(けれど、宣教師さんは、私の恩人ですし。)
(…人自らの力で、不タヒを手に入れるべき_というもの自体は、共感できますから。)
静かな教会の中央の道に達。祈るように手を合わせる。
そして、肌寒い風が頬を撫でた時、祈りを捧げた。
それは、よく聞くような”神”ではない。
“自己”という唯一の神に、祈る。
10秒、静寂のなか手を合わせると、妃は姿勢を戻し、裏口の屋敷に続く場所へと歩いた。
生命を重んじる皇は、裏口の途中に花を植えたという。
(それが真偽かは分からないですが…今の彼を見ると、そうとは思えません。)
(けれど…)
妃は植えられたまま綺麗に咲く花を眺める。
夕日に照らされた桃色のゼラニウムだ。
「…この花は、すごく丁寧に管理されてますよね。」
妃はそう呟くと花から目を逸らし、歩いた。
妃は皇のいる部屋に訪れる。
「…戻りました。」
書類を眺める皇が顔を上げる。
「…あぁ!”御茶屋”よ、どうかな、事故に巻き込まれた…あの探索者の方は。」
「あぁ…そうですね、未だ目覚める感じも…」
「…いや、少し魘されていそうでしたし、もうじき目覚めるのではないでしょうか。」
「へぇ…興味深いね、あはは。」
「それでいいんですか、本当に…。」
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#グロテスク
観測者l!!@暑すぎて溶けた☆
38,248
#mmmr
菜津/natsu
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「それでさ、レイラーさん。」
チンケな部屋で、2人は相も変わらず語り合っていた。
いつの間にやら、2人は戦友のような、悪友のような関係になっていたのだ。
八幡宮はニヤリと笑いながら問いかける。
「…”解読”は進んだ?」
「…」
レイラーは少し考える。だがニヤリ、と笑った。
「…読んでて、少し法則性らしきものを見つけたんです。」
「へぇ…!やるじゃん!レイラーさん」
興味津々といった様子で、八幡宮はレイラーを見つめた。
その目は輝いており、八幡宮は心底これに対する欲があることは一目でわかるほどだった。
「それでそれで?」
「…それに基づいて、”仮説”を立ててみたんです!」
「…仮説…っへへ…気になる……」
まるで童話を読み聞かせしてもらう子供のようだ、彼女の探求心は本物である。
「…この不タヒをもって、彼への祝福としよう。」
「…タヒは、全てにおいて不完全すぎたんだ。」
「…不完全すぎた_」
うんうん、と、八幡宮はレイラーの語る仮説に耳を傾ける。
「この文明は、タヒなど必要ない。」
「それならば、タヒすら覆す”なにか”を文明に頼らなくては。」
「そうすれば、いざという時に備えることもでき、これ以上の別れも、生まなくて済むだろう。」
「…これが、私の”仮説”です。」
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