枢軸国のドール達皆でフィンランドの所でお泊り会をする事になったんね。
「伊華、本当にioは寂しいけど、枢軸国のドールでお泊りする事になったんね。だから、二、三日ここをあけるけど、しっかりご飯食べて、寝 て、元気にするんよ」
伊華の肩に優しく手を置いてそう言い聞かせて二日目の日なんね。
「姉さん、何言ってるんね。たった数日なん ね。心配し過ぎなんね」
ため息混じりにそんな事を言われたんね。
「だって、こんなに可愛い妹と数日でも離れたら、癒し が足りなくなるんね!たった数日じゃなくて、 数日も!なんね!」
iоの必死の訴えは伊華にはもう効かなくなっちゃったんね。使いすぎたんね。
「大丈夫なんね!ファミリーの皆もいるんね!姉さんは久しぶりに会う姉さんのお友達と楽しんできてなんね」
クスッて笑ってから伊華は元気よくそう言ったんね。
「何してるんだ?王華」
iоが渋ってると、io達ドールのリーダーであり、iоの親友の愛が玄関のドアを開けて此処に来てたんね。ため息交じりの声で呆れたように壁に手を付いて愛はそう言ったんね。
「あ!愛なんね!久しぶりなんね!」
久し振りの再会にちょっと嬉しくなって、そうiоは言うんね。
「久しぶりだな。で?丸一日遅刻した言い訳を 聞こうじゃないか。皆、体調の悪い中、こうして、最後になるかもしれない、再会をしている と言うのに、全くもってお前は。そこは王華の主に似なくていいだろう。何故、ニ人揃って、遅刻魔になっているのかが不思議で堪らん。確かに、王華は、何か大切な会議などはしっかりと遅刻せずに来るが、こういう親交会等には何時 も遅れる。何故改善できないんだ?」
一言iоと言葉を交わすと愛はお説教を始めたんね。何と無く、正座をしたんね。
「だって!伊華と離れたくないんね!」
iоがそう愛に反論すると、愛は「はぁ~」って言う大きいため息をついてから話を続けたんね。
「 別に伊華をお泊り会に連れてきても 良いんだ。だが、王華、お前の性格からしてそれは嫌なのだろう?それに、伊華の性格からして、伊華へのストレスが増えるだけだ。たった数日だろう?ちょっとは我慢しろ」
愛はiоの事をよくわかってるんね。完璧に図星なんね。それでもiоは反抗を続けるんね。
「だ〜か〜ら〜!たったじゃなくて、数日も!なんね!」
「知るか!早く行くぞ。津炎も、炎帝も待っているんだぞ」
そう言って愛はiоの首根っこを掴んだんね。相変わらず馬鹿みたいな力してるんね。あ、ちなみに炎帝は愛の弟君なんね。
「あ!痛いんね!痛いんね!伊華〜!」
iоの訴えも虚しく、愛に引きずられるんね。
「騒がせてすまん。フィンランドの所でお泊り会をしている。数日たったら返す。じゃ」
そう言って、愛はiоの首根っこを掴んでない方の手で、ヒラヒラって伊華に向けて手を振ったんね。
暫く愛と一緒に走って、お泊り会のするフィンランドとそのドールの、炎雰の家に着いたんね。
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