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暫く愛と一緒に走って、お泊り会のするフィンランドとそのドールの、炎雰の家に着いたんね。
「さっむ!なんね!」
あまりの寒さに身震いしたんね。iоは今、正装で来てるけど、寒さ対策のある服にはなってないんね。まぁ、さっきのは大げさに言っただけだけど。
愛はいつの間にかチャイムを押してたんね。
「はい、は~い」
そう言って出てきたのは、炎雰じゃなかったんね。タイのドールの永秦だったんね。
「早く入って、僕も寒いし」
何の屁理屈もない、ヘラヘラした笑顔で永秦は手招きをしながらそう言うんね。
「戻ったぞ〜」
「邪魔すんるね〜」
なんてことを言いながら家の中に入って、案内されるがままに、リビングに行ったんね。
「おかえりンゴ~」
そう言ったのは、愛の双子の妹で、にゃぽんのドールの鈴華なんね。今日も桃色の狐面と黒のワンピースを上手いこと着こなしてるんね。
「うわぁ~予想より速かった」
そう言ってるのは、ハンガリー王国のドール、海帆なんね。相変わらず自身の兄のオーストリア=ハンガリー帝国のドールと同じ軍服を着てるんね。
「僕の勝ちだね。10ペンゲーは僕が貰う!」
なんて事を言って炎帆と賭けをしてたのはルーマニア王国のドール、琉炎なんね。
二人共ノリが良いドールで、何かあれば、直ぐに場を盛り上げることができるんね。
「うるさ、目が覚めたんだけど。あ、おかえり、それといらっしゃい」
なんて人の家で呑気に寝てたのはブルガリア王国のドール、炎牙なんね。海帆と琉炎に起こされてちょっと不機嫌みたいなんね。
「おや、随分遅かったですね、王華さん」
そう言って此方に近寄って来るのはナチス・ドイツのドール、津炎なんね。
「ちょっ、ちょっと待って欲しいんね。その手に持ってる塩酸を捨てて欲しいんね。お願いなんね」
それでも貼り付けたような笑顔で此方に津炎はジリジリと寄ってくるんね。あれはすんごく怒ってるんね。
「言い訳を聞いて差し上げましょう」
どっかの腹黒紳士みたいな笑顔で壁にまで津炎に迫られたんね。iоはそのまま全てを白状したんね。
「お茶淹れてきたよ、、、、、、、、、?」
トレイに熱々の愛が持ってきたであろう緑茶を淹れたコップを乗せた炎雰がそう言った次の瞬間、はてなマークを浮かべたんね。
「どうしたんですか?炎雰、、、、、、、、、、、?」
炎雰の後を追って来た愛の弟の炎帝も固まったんね。
二人がそうなるのも当たり前なんね。だって、iоが正座して、頭に水入りバケツを乗っけて未だに津炎に説教食らってる、なんて絵面の完成形が広がってるからなんね。
「もう、説教終わると、俺は思う」
海帆は又賭けをしてるんね。
「いや、まだ続くでしょ」
琉炎も賭け始めたんね。
「俺はもう終わると思うぞ」
炎牙までやり始めたんね。
「津炎、もう終わりにしとけ。せっかく入れてもらった茶が冷めては申し訳が立たん」
そう愛が津炎を静止させた事によってiоは助かったんね。でも、結構足痺れたんね。
炎雰と炎帝が入れてくれた美味しい緑茶を啜りながら雑談をするんね。