TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「女の話ね…。そんな隠語使うんだ。」

そう、金本はびっくりしている様子だ。

「隠語使わないとね、バレちゃうでしょ?女の秘密ごとなんだからね。和樹も察してくれたと思うよ。」

そういうと…金本は泣き出した…。なんだろうこんなこと…

すると、先生が…。

「話は解決した?和樹さん帰ってしまっているけれど…。」

先生が心配そうに私達に声をかける。結構長い時間話していたのだろう…。私もびっくりだ…。

「はい。大丈夫ですよ。和樹は先に帰らせたんです。女の話になっていたので。」

私がそういうと先生はニコッと笑った。

「そうですか。話し終わったなら、授業戻ってくださいね。」

ニコニコしながら、私達に注意してくる。

「あ、すみません。いま、戻ります。」

そして、私は教室に戻る。

金本は泣きながら帰った。私はうざいとしか思ってはいなかった。

「愛…まじむかつく…。」

かすかに金本の声が聞こえる…いや…はっきりと…なんだろう…この…嫌な予感がする…。

「お前のほうが…ムカつくわ…。」

そう小さな声で言い返した。誰もいない廊下…私と金本はしたを向きながら教室へ帰る…。腹が立って仕方がなかった。

「愛ちゃん………。」

「愛。」

そう、穂香と和樹が私が帰ってきたことに気づき声をかけてくれた。

「あ…穂香…和樹…。」

私は二人の名前を呼ぶ。きっと…和樹は私のことは好きではないのだろう…。悔しいけれど…

「愛ちゃん!」

そう私の名前で叫んだのは架純だった。架純が来たとたん、和樹は逃げるように席へ戻った。架純が嫌いなのはわかるけれど…私は…………こんなの…いや…ちゃんと伝えないと…と思うけれど…やっぱり架純が大事だし、和樹だって大事だ…。何にも言えなかった。

「架純…。ありがとう…架純、大丈夫?」

私が声をかけるとニコニコとして、「大丈夫」と答えた。架純。私もほっとして、体の力が抜けた。そして、ドアの前で座ってしまった。

「愛ちゃん!」

そういったのは穂香。聞いたこともない声を出している穂香。私もその声にびっくりしてしまった。

「うん…大丈夫…大丈夫。今、なんの時間なの? 」

私が聞く。すると、近くの席にいた女の子が…「算数…。」そう答えた。真面目な女の子だ。

「ありがとう。算数ね。」

そう言って席に戻るために足に力を入れようとする。

ばた!

私が床に付く音がした。

「愛ちゃん!」

「愛!」

その声は穂香と近くにいた女の子の声だった。ちょうど重なっていた。

「ごめん…。うまく立てなくて…。穂香、手伝ってもらってもいい?」

私が言うと…穂香は頷いてくれた。そして、私は肩を借りて立ち上がった。

「ありがとう…。席まで…」

「うん」と穂香が答える。そして、私は穂香に席まで行ってもらって座った。

「ありがとう…。穂香…」

「どういたしまして。」

そうして、穂香は席に戻った。その後ろ姿はまさにかっこいい姿だった。

だから、恋をした。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

46

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚