テラーノベル
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後日。
やっと返信が来た。
「ごめん。用事があって。」
それだけ。たった。それだけ。
返信が来たから、俺は「どうかしたん?」と返した。
すぐ返したのに、既読だけついて終わった。
『意味わかんねぇっ、…』
君のこと、知りたい。
今、何処にいるのか。
今、何をしているのか。
今、何を考えているのか。
なんでこんなことを考えてしまうんだろうか。
数週間が過ぎた。
君がいなくなっただけ。
俺はほかにも友達はいるし、別になんの影響も無いはずなのに、
君がいない日々を過ごして行くうちに、
桜が散っていくようだった。
ある日、君から住所が送られてきた。
住所と共には、「良ければ来て」
素っ気なかった。まるで、入学式の日に戻ったようだった。
でも、迷うことはなかった。
「行く」
その日に予定していた誘いもドタキャンした。
でも、そんなことはもうどうでもよかった。
俺は、その住所が何処か分からなかったから、
君から送られてきたメッセージをコピーしてマップのアプリを開く。
範囲がぐんっと狭まって、赤いピンが刺さった位置は、病院だった。
『は、?』
意味が分からなくて、住所を間違えたんじゃないかと思った俺は、君にLINEを送る。
「住所、間違えてね?」
何分待っただろうか。1分か、5分か、でも、俺には永遠のように感じられた。
やはり、既読の文字は付かない。
いつもすぐ返してくれるの君の面影はどこに行ったのか。
返信が無いことを確信して、1度行ってみることにした。
病院に行くことなんて最近はほぼ無かったから、少し怖くもある。
でも、それより、間違えてない方が、怖かった。
素っ気ない君。
病院。
パズルのピースがはまっていくようで、
病院へ向かう足取りが、重くなった。
ふと、LINEを開いたら、既読がついていた。
返信を待った。
「間違えてない」
その答えを聞いた瞬間、俺は怖くなった。
パズルのピースがはまって、完成してしまったように感じたから。
コメント
2件
え……ちぐちゃん……