shp side
ティーチャー「ーーーーーーーーーーで、なので……」
先生が長々と話を続けている。
……ねむ。寝るか……
そう思い、俺は机に突っ伏す。
隣ではチーノが俺の方を見てるのが視線からして分かるが、まぁええやろ。
その時……
ティーチャー「という訳で、皆、その週だけは実家に帰れよ!寮空いてないからな!」
……は?え?
どういうこと?何も話聞いてなかった……
それより……
キーンコーンカーンコーン
ティーチャー「じゃあこれで終わりなーまた明日ちゃんと授業来いよ〜」
先生がそう言いながら教室を出ていくが、俺は実家に帰らなければならないと言う事で頭がいっぱいだった。
……せっかくあんなに、綺麗にしてきたのに、?
次、家に帰ったらどんな仕打ちが待っているか分からない…もしかしたらもう、ここに来れなくなったり……
ci「ショッピ〜?寮、帰るで?」
チーノが俺のそばにくる。
俺の顔色が変だったのか、チーノは聞いてくる。
ci「大丈夫か?なんか顔色悪いで?」
shp「ぁ…だ、大丈夫」
ci「……」
チーノは一瞬黙りこくったが、すぐにまた口を開いた。
ci「その様子じゃ大丈夫ちゃうやろ、どしたん?」
チーノは俺の前の椅子に腰掛け、俺を見る。
チーノの視線はとても暖かくて、安心するような視線で、ついつい言ってしまった。
shp「…実家に帰りたないねん」
ci「ほぉ…」
shp「…ちょっと親と、喧嘩して出てきたから…何言われるか分からんくて……」
「…怖いから…帰りたくないねん」
喧嘩とは少し違うが、まぁある程度は一緒だろう。
それに虐待なんて、言っても、何もならない。
ci「そっかぁ……俺もやで!」
チーノはニコッと笑い、言った。
ci「あ、じゃあさ!俺ら2人でどっか泊まらん?1週間だけホテルとか…」
shp「1週間って、あれやろ?年末やろ?ホテル、あいとるん?」
ci「あ()」
そう、1週間家に帰らなければならないのは年末年始だからだ。
普通の人なら、喜んで家に帰るのだろうが…
「お前ら、2人して何しとんねん!!!」
ci「ぅわぁ!!??」
shp「Σ( ˙꒳˙ ;)」
まぁ言わずとも分かるやろ、声の主は……
kn「部活遅いから迎えに来たで!」
はい、コネシマさんです。
いつもうるさいな……
ci「あ、そや!!コネシマさん!」
チーノは何か思いついたと言うようにコネシマさんに問いかける。
ci「年末年始、家泊めてくれません?」
え()
shp「え、いや、チーノ……年末年始やで、?そんなん……」
kn「ええで?」
shp「え」
コネシマさんの返事は即答。
どうやらシングルマザーらしいのだが、母親はよく男と遊びに行くため、ちゃんと家に居るのは1月1日だけだろうとの事。
その男は離婚した相手だと…。
いいのかは分からないが、でも正直家に帰らなくて済むのは有難い。
コネシマさんさえ良ければ、みたいな感じだったので、年末年始はコネシマさんの家で3人で過ごす事にした。
……ちなみに、コネシマさんと鬱さんは近所なので、途中まで一緒らしい()
楽しくなる予感がして、とても安心する。
こんな正月は初めてや……
✂︎—————–㋖㋷㋣㋷線——————-✂︎
方向性バグってますが、大丈夫です。
ちゃんと最後まで続きます()
コメント
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当たり前のように聞くciと軽々返事するknによって困惑するsyp君が…w