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朝菊
どぞ
朝の光がカーテン越しに柔らかく差し込む。
菊はまだ布団の中でうとうとしていた。
「……ん、あ……」
頭の片隅で何かの気配を感じ、目を開けるとそこにはアーサーが立っていた。
「おはよう、菊。もう起きる時間だぞ」
「ありがとうございます……まだ…眠い、です……」
「ふふ、そうか。じゃあ、もう少しだけ眠ってていいぞ。もちろん俺の側でな。」
アーサーは布団に近づき、そっと肩に手を添える。
菊の頬が赤くなるのを、アーサーは楽しそうに見ていた。
「……こうして、近くにいると……少しドキドキしますね……///」
「ふふ、目覚めの顔が可愛いからな。そっと見ていたくなるな笑」
菊は布団の端を握りしめる。
アーサーは布団を軽くめくり、菊の手を取って握る。
「無理に起きなくてもいい。ただ、今は一緒に時間を過ごそうな?」
「……はい……!」
「顔、まだ眠そうだな」
「……そうですか?」
「そうだ。寝ぼけた菊も可愛い」
菊は耳まで赤くなり、目をそらす。
「も、もう……そんなこと言わないでください……!///」
「ふふ、冗談だと思ったか?俺は本気だぞ?」
アーサーは菊の髪を軽く指先で整える。
「髪、少し乱れてるな。俺の手で直してもいいか?」
「は、はい……お願いします……///」
菊は小さく息を吐き、心臓が早鐘のように跳ねる。
アーサーはそっと菊の肩を抱き寄せ、頬が触れそうな距離で微笑む。
「こうしてると、時間がゆっくり流れる様な気がするな」
「……あ、はい……」
「もう少しだけ、こうしてていいか?」
「……はい……!アーサーさん……///」
二人の間に、静かで甘い空気が流れる。
菊はアーサーの腕に包まれ、手をそっと握り返す。
朝の柔らかい光の中、安心と甘さで胸がいっぱいになった。
「……このまま、ずっと一緒にいられたらいいのに…///」
「ふふ、それも悪くねぇな」
布団の中、二人だけの甘い時間が静かに流れていった。
コメント
2件
めちゃめちゃ雰囲気が好きだぁ...やばいぃ...てぇてぇ...!!