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S. COUPS side
僕は今さくらんぼ農家の傍らそのさくらんぼを使ったカフェを開いている。
さくらんぼ農園は祖父母が経営していたもののつい先月倒れて僕が継ぐことになった。
カフェは僕と数人の地元の方と経営している。
そんなさなか珍しい男の人2人組が来店した。
こちらを見ている気がしたが、特に気にしてはいなかった。
席に案内すると言うと、背の小さい可愛らしい男性が俯いて帰ります、と言う。
止めようとするけれど大きい犬のような男性を強引に引っ張って出ていく。
変なの、と思いながらも1番忙しい時間帯の店を回していく。
しばらくしてからまたその2人組が来た。
次はまっすぐ前を見ている。
僕の頭には ? しかなかった。つくづく不思議な人達だ。
可愛らしい男性は冷たい声だった。
目も合わせず僕の言葉を遮り、注文をする。
見た目に似合わず無愛想。
もう1人はぼうっとしている。
あ、 笑顔笑顔!
笑顔を作り厨房へ戻る。
・
・
・
僕は今とんでもない話をされている。
僕は他の世界線で彼たちとアイドル活動していたらしい。
嘘には見えないけど…
ファンタジーすぎる。そんなこと現実にあるわけない。
彼らは必死に僕に問いかける。
犬みたいな男性は泣きそうな顔でこちらを見つめる。
可愛らしい…とはもう言えない無愛想な男性も冷静な声だけど必死に話している。
嘘じゃないんだろうけど信じられない。
でも…
そう聞いた瞬間、頭がズキっと痛む。
正確には脳が痛んだ。
その瞬間生きているのに走馬灯のようにたくさんの記憶が蘇る。
SAY MY NAME SEVENTEEN!!
や〜ジョンハニ笑笑
クプスヒョンずるいって〜!!
なんだ?この記憶は…
誰…?
SEVENTEEN…あぁ謎のCDの…
SC「っぶな…!」
そうだ。
思い出した全部。
何もかも。
事故に遭った。トラックがぶつかってきたんだっけ。
俺は助手席に居た。
気づいた時にはもう痛くもなかった。
所謂、即死だったんだろう。
メンバーみんな死んだって?
あの日はコンテンツのために一緒のバスに乗り込んでいた。
でも、ウジの言葉通りなら。
他の10人を集めたらあの日に戻れるって?
でもここの思い出がゼロな訳じゃない。
おじいちゃん、おばあちゃんの農園は?
一生懸命守ってきたカフェは?
置いては行けない。
そう思って断った。
・
・
・
家に帰ってしばらく考える。
メンバーも大事。
じゃないとこのままみんな死んだまま?
SEVENTEENはこのまま存在が消えたまま?
それは嫌だ。みんなの努力ってどうなるんだ?
嫌だ、今すぐ2人に電話しよう。
連絡先をもらっていた。
今すぐ電話をかける。
電話の音がなる。
ただの電話なのに体中にこだまする。
プツッと音がして、もしもし?と低い声が聞こえる。
SC「俺、一緒にやるよ。」
WZ「……っほんとに!?」
SC「うん、明日また会える?」
MK「なになに…!クプスヒョンやってくれるって!? 」
WZ「あぁ」
MK「やったぁ!!クプスヒョンありがとう!」
WZ「ありがとう」
ひょこっと出てくるミンギュの声。
相変わらず可愛らしく犬みたいだ。
2人に感謝される。
ウジが素直に感謝するなんて照れる。
明日2人の家で会うことになった。