テラーノベル
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目が覚めると辺り一面白く何もない所に来ていた。周りを見ても誰も居ないし体がふわふわと浮かんでいる。
「なんなの、ここは……」
自分の声が響いて聞こえる。どうやら、大きい空間のようだ。
「あれー?こんな所にお客さん?」
その言葉と同時に歩く音が聞こえ徐々に音がこちらに向かって大きくなる。音が止まると目の前に白いドレスを着た女性がこちらを見ている。
「え、ここはどこなんですか?貴方は誰なんですか?」
早く帰りたくてたまらない。なのに、見知らぬ女性は考えるポーズをしながら何も言わない。そろそろ苛立ってきた。何か言ってくれないと困るだけど…。そう思っていた時女性は、喋り始めた。
「私は女神様だよ。そして、ここはあの世とこの世の隙間よ。」
説明が難しいねぇーと付け足し、ニコニコとこちらを見てくる。
「…そうですか。元の場所へ帰る方法は知ってますか?」
突然女神と名乗る人が笑いだす。
「君は選ばれたのだよ。加藤 百合 。」
驚いた。何故私名前を知っているのだろうか。そんな事よりも何に選ばれたのかが知りたい。私は興味本意で聞いてみた。
「選ばれた私が?」
「そう。君は選ばれた人間であり、これからは異世界で生きてもらうわ。」
え?異世界…?目立つようなことは避けたい。めんどくさいな。
「今面倒臭いと思った?なら3つだけ願いを聞くわ。どうかしら?」
“願いを3つ聞いてくれる”かぁ。正直言って悩む。今住んでいる所がいい所とは言えない。残業に追われる毎日が解放されるのであれば…。
「…なら、誰よりも最強でありたい。自由に生きたい。そして人間で転生する。これなら構いません。」
必ずしも、人間で転生するとは言っていない。保険を掛けておきたい。そして、面倒事は嫌だからね。
「いいわよ。その代わり、最強とバレたら死ぬから気をつけてねーそれでは行ってらっしゃい」
うふふっ、と笑いながら手を振りお見送りされる。え?どういうこと?最強とバレたら死ぬ?!
「え、ちょっと待ってくださ…!!」
目を開けると辺りは自然がいっぱいだった。あの女神様はどうなってるんだ…。親はいない感じなんだ。自分の容姿はどうなのかな。目の高さ的に子供のようだ。他は周りは人はいないから確認のしようもない。この世界についても知りたいけど…。
「……とりあえず街探しするか。」
……ガサガサと誰かの来る音がくる。敵かそれとも人間…どっちだろう。
「ガォォグルルル!!!!!」
「うわぁっ?!?!お、狼っ?!」
そこに居たのは…狼、か…??それにしては、大きい。毛が灰色で目が赤い。
「ど、どうすれば…」
そんなことを考えているうちに、こちらへ走ってくる。
「きゃー!!!」
悲鳴を上げて私はハッとする。女神様は私を最強にしてくれるはず…。なら拳で殴れば倒せる…??狼らしきものはこちらに迫ってくる。仕方ないやるしか…!!!!
「えいっ!!!」
恐怖のあまり強く振れなかったが、風で髪が乱れる。本命の狼は消滅し土が半円に消えていた。
「こ、これ私がやったの…??え、」
動揺して立ち尽くしていた私に誰かが声をかけてきた。
「あははっ、君凄いね!!”中級魔物”を一撃で!」
中級魔物??…恐らく魔物の強さのランクだろう。この子私と同じくらいの身長ね。歳が近い。それより、見られたのに死なない…これぐらいは大丈夫ということか?
「俺はエリック!君の名前は??」
「わ、私は加藤………じゃなくてナミ!」
“加藤百合の私”は、……もういないのだから今日から私はナミと名乗ろう。
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第1話 「夢」じゃない を読んでいただきありがとうございます…!!!
小説を作るのは初めてで暖かく見守っていただけると嬉しいです!
設定(メモ)
主人公の名前
加藤百合 → ナミに変わる
ナミと出会った男の子はエリックです。
最強とばれると死ぬ
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更新♡20
誤字が多いです🥹
コメントくださると嬉しいです♡
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