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枢空乃希
rzli
『寝たいヤツVS遊びたいヤツ』
li視点
夜。
時計はもう十一時半。
普通の人なら、そろそろ寝る時間。
でも俺、らいと。
めちゃくちゃ元気。
そして目の前のロゼ。
めちゃくちゃ眠そう。
「らいと……もう寝よう……」
ロゼはソファで半分溶けてる。
目もほとんど開いてない。
「えー、まだ早いやろ」
俺はクッション抱えてソファの背もたれから顔出す。
「ロゼ、ゲームしよ」
「今から……?」
「うん」
ロゼはゆっくり顔を上げて、時計を見る。
それから俺を見る。
「……十一時半だよ?」
「うん」
「寝る時間だよ?」
「遊ぶ時間やろ」
ロゼは深いため息をついた。
「らいとってさ……」
「なに」
「ほんと子どもみたい」
「ちがうし」
「遊びたいんでしょ?」
俺はちょっと視線をそらす。
「……ちょっとだけやし」
ロゼが笑った。
完全に“分かってる顔”。
「ほらやっぱり」
「うるさい」
俺はソファから降りて、ロゼの前に立つ。
そして。
つん。
指でほっぺをつつく。
「……らいと」
「なに」
つん。
つん。
「らいと」
「なに?」
つん。
つん。
つん。
ロゼの目がゆっくり開く。
「……遊びたいの?」
「別に」
「嘘つくと顔に出るよ」
「出てないし」
俺は腕組みして、ちょっとむくれる。
「ロゼ最近すぐ寝るやん」
「眠いからね」
「つまらん」
するとロゼが急に俺の腕を掴んだ。
ぐいっと引っ張る。
「うわっ」
俺、そのままソファに倒れ込んだ。
ロゼの隣。
「……なに」
「じゃあ遊ぼうか」
「え?」
ロゼはにこっと笑う。
あの、優しいお兄さんの顔。
「俺の遊び方でいい?」
なんか嫌な予感。
「らいと」
「なに」
ロゼの腕が、ぎゅっと俺を抱き寄せる。
「ちょっ……!」
そのまま頭ぽんぽん。
「これ遊び」
「いや違うやろ!」
「らいと可愛いなぁ」
「可愛くない!」
「可愛いよ」
「違う!」
ロゼは笑いながら、またぽんぽんする。
「ほら、らいと」
「なに」
「頭なでられると落ち着くでしょ?」
「……落ち着かんし」
でも俺、逃げない。
むしろ少しだけ近づく。
「ほらやっぱり」
「違うって言っとるやろ!」
ロゼはくすっと笑って、今度は背中ぽんぽん。
ぽん。
ぽん。
ぽん。
「……」
「……」
「らいと?」
「……」
「らいと?」
俺、返事しない。
ロゼが顔をのぞきこむ。
「……あれ」
俺、ロゼの肩に寄りかかったまま。
すぅ。
寝てた。
「え、もう?」
ロゼは少し笑う。
「さっきまであんなに元気だったのに」
俺は完全に夢の中。
クッション抱えたまま、すやすや。
ロゼは優しく髪をなでる。
「遊びたかったんだよね」
小さく笑う。
「ほんと可愛いなぁ、らいと」
そしてロゼは俺をそっと抱き寄せて。
「じゃあ今日は、寝る遊びってことで」
ぽんぽん。
ぽんぽん。
「おやすみ」
その声は、俺にはもう届いてなかった。
でもロゼの腕の中で、俺はめちゃくちゃ安心して寝てた。
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コメント
7件
みるの遅れすぎて死ぬ、 今回も最高すぎます! おんぶ様の作品みるたびに一旦宇宙までいってますww 💫💛くんのツンデレと 💫❤️くんの溺愛感が好きすぎる、 今回も神作品ありがとうございます!
背中ぽんぽんしただけで即寝ちゃうliクンかわいい😿💧ほんとにおんぷさんの描くツンデレ栄養満点すぎます😣🩷
もうほんとに…😭🫶🫶🫶おんぷさんの描き方も💫⚡️くんのツンデレ具合もLoveすぎます😻🤝