テラーノベル
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情報番組の生中継を終え、スマホを触ればすぐに連絡先のトップに上がる愛しい人に電話を掛ける。
舞台の初日なんてゲネプロやら効果の最終チェックやらでバタバタしているのは、はなから承知だけど、どうしても声が聞きたくて構わず電話にした。
思いがけず2コールで、少し強張った恋しい人の声がする。
ーもしもし?
「あ。お疲れ。今話せる?」
ーん。今はだいじょうぶ
「………今日からだね」
ーん。
「俺も絶対観に行くから。何なら毎日でも」
ーバカ笑
少し緊張が和んだのか、ふわぁっと笑う声が耳に響いて、今すぐ抱きしめたくなるけど、それは夜までお預けだ。
伸びた手が虚しく空を切った。
ーでもありがとね。結構、その、やっぱり、緊張しててさ
「だろうと思った。好きだよ。愛してるよ翔太。頑張れ」
ーん。それにしてもブレねぇな、お前は
「毎日好きが更新しすぎてブレてる暇なんてないよ」
大真面目にそう答えると、翔太はとうとう吹き出した。
それでも言ってくれた。
ー俺も好き。阿部ちゃんも今日一日頑張れよ
「もちろん♡……あ、でも、夜に、むちゃくちゃ翔太を愛する体力はとっておくね」
ーバッッッッカ!!!もう切るぞ!!!
そう言うと、タイミング良く?電話の向こうから翔太を呼ぶ声がして、ホントに翔太は電話を切ってしまった。
(可愛いねぇ)
今ごろ耳も顔も真っ赤っかでスタッフだか共演者だかに揶揄われてるのかもしれないと思うと、とてもとてもいい気分だ。
「頑張ってたもんなー」
翔太が毎日綴る子どもの日記みたいなブログには、稽古の大変さとかは特には書かれていなかったけれど。それでも一緒に暮らす俺は、翔太が慣れない環境で、それでも主役として輝こうと必死で努力する姿を見続けていた。
その頃、俺自身のテレビの仕事も多くて、すれ違いも多かったけど、自炊が苦手な翔太がたまに手作りのサラダを俺の分まで作り置きしてくれていたのは嬉しかったし、そんな翔太の力作は全て写真に収めてある。その日の翔太の寝顔とともに♡
翔太の一番のファンである俺が、舞台の本番を見届けないわけがない。
「マジで毎日休みたい」
「ダメです」
途中から傍らで聞いていたマネージャーが、渋い顔で無情にも首を横に振った。
ruruha
コメント
7件
💙初日がんばれー!! ここの💚💙は通常運転で嬉しい✨✨✨
💚ちゃんも、💙も可愛い過ぎる👍
この💚ちゃんはぶっ飛びすぎてる(多分どちらの意味でも)と言われてから書けなくなってたことシリーズ、でもやっぱりこのふたりも可愛いのでたまには書いていきたいと思います(ぺこり