テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
何でも許せる方のみお進みください。
※腐要素あり
暴力表現あり
マフィアパロ
zm side
大広間から出ると、部下たちが忙しそうにしていた。
「………」
俺は途中で歩を止めると……
「おい、そこのお前」
通り過ぎようとしたやつの手首を掴む。
「はっはい!!何でしょうか⁉︎」
そいつは驚いたように俺を見てから、すぐに答える。
できたやつだ。
「なんかあったんか?」
「……さぁ、僕は入ったばっかなので…………」
「ふぅん。じゃあな」
そういって俺はそいつに銃を突きつける。
「えッ、何でですか⁉︎統領⁉︎」
「んは。ちゃうちゃう、お前の統領は俺やないやろ?」
「…………バレましたかァ、」
そいつは困ったように笑うと、変装を解く。
「生憎、うちの部下は状況を把握しているはずねんでね」
「さて、頭に穴開けたくなきゃ情報吐いてもらいましょか」
「…………」
「返答なし、な」
俺は安全装置を下に下ろして、トリガーに手をかける。
「ストップzmさ〜ん」
気の抜けた声が廊下に響く。
「……………ut」
「殺しちゃあかんで」
「どういうつもりや」
俺は睨む。流石に幹部でも許し難い。
「いやさ、この子利用価値あるよ〜。新しい幹部にしよう!!」
明るく笑った。
「は、ハ ぁ!!?」
流石の俺でもびっくり。
「いや………敵を幹部?邪魔者は排除しろっていったはずやで」
「やから邪魔者やないねん」
「なぁなぁ〜君もそう思わへん?」
呆然としているそいつに向かって、utは言った。
「………ぇ、あ?」
困惑。当たり前だ馬鹿。
「…………ハァ、要は気に入ったってことやな?」
「そ〜いうこと〜!」
ぐっじょぶ。とサムズアップするut。
毎回お前のペースに乗らされる俺の身にもなってくれ。
「わあった。宜しく。お前、名前は…?」
「…………え?ci………です」
「そうか。お前は今日から此処の幹部や。知らんことはutに聞け」
「………え?はっ⁇」
「ut〜、ドーナツ食べたい」
「あいよ〜。ciも食おか!!」
「え?えぇぇぇえええーー!!??」
ついていけないのか、
ciは俺とutを交互に見て、それからまた首を傾げた。
もぐモグ。ポ◯デリングを口に含みながら、utを見る。
「んぁ………。そうそうzmさん。仕事発見したでぇ〜」
「んん………ないふ(ナイス)」
「…………」
クソでかい統領室のソファに堂々と座るutと、縮こまっているci。
絵面おもろ。
「そうそう。うちらの土地を荒らしてる輩が居るらしいからそいつらを潰しに行こう」
utは片腕を軽く上げると、また新しいドーナツに手を出した。
「ほい。ciにも上げる」
食いかけのポ◯デリングをciに投げると、焦ったように受け取った。
「えぇえ?いいんすか?」
「ん。食ってええよ」
なぜか少し顔を赤らめて、俺とポ◯デリングを交互に見た。
もしかして嫌いだったのか?
「あ〜、ciずる〜!僕も頂戴!」
「ほい」
近くにあったドーナツをつかんで渡すと、残念そうに肩を落とした。
何やねん。
「z、zmさん。その、おれなんて、役に立たないっすよ………」
「戦闘とか、できひんし……」
ciはもじもじと手を動かすと、俺をちらちらと見た。
「ふ〜ん?特技は?」
「人を………騙すことですね、バレましたけど………」
はは、と残念そうに笑った。
「なにゆうてんの?充分やん」
「でも………戦えなくて………」
「戦うだけがマフィアじゃない」
「このままじゃ僕の立場奪われちゃうわ〜」
utはがけらけらと笑う。
「俺につけ。ci」
俺は手を差し伸べて、優しく微笑んだ。
「………はいっ!!」
こいつは、自分が気づいてないだけで、中々の実力者だ。
新しい幹部………。欲しかったしな。
「さてぇ、zmさん。雑魚が来たみたいやで?」
「うん。そうみたいやね。ci。早速出番みたいや」
「………任せてくださいよ」
そういうとciは、utに劣らない、わっるい笑みを浮かべた。
回覧ありがとうございました。
ギャグに持っていくか、面白くしていくか、シリアスにしていくか、深くするかは皆さん次第。
コメを最初にくれた人から優先順位高くするわw
そんじゃまた
next♡ 1300
コメント
4件
悪い笑みをしてるのオモロ🤣 続き楽しみです!
面白い感じがいいな〜🫣(チラ utがciに手を差し伸べるとこ好き💕