テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
夏の果ての詩
昼時に木陰で詩を読む
学ぶべきことは山ほどあると云ふのに
昼時に木陰で詩を読む
紐解くべき書物を閉ざし
昼時に木陰で詩を読む
間もなく腹の鳴るであらう
昼時に木陰で詩を読む
夏の果ての涼やかな風のなか
昼時に木陰で詩を読む
偉大な詩人のあまりに偉大な詩を
昼時に木陰で詩を読む
己の小ささを思い知りながら
故に
昼時に木陰で詩を読むのだ。
(二〇二六・十・十五)
634
#雰囲気投稿
心好き@ペア画
159
とんぴー
751
コメント
1件
はい、読ませていただきました。 「昼時に木陰で詩を読む」という行為が静かに反復されることで、読者である私もその木陰に誘われるような感覚になりました。偉大な詩に触れて「己の小ささ」を思い知る——その清々しさと切なさが混ざった一節が特に心に残っています。夏の終わりの風と、お腹の鳴る音という生々しさが、崇高な詩の世界と日常を繋いでいて、不思議と音読したくなりました。続きも楽しみにしていますね🌿