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ホテルを出たときにはすっかり日が落ちていた。

賢一の運転するミニクーパーは横浜山下公園近くのコインパーキングに着いた。


「夕食だけど中華でいい?」


「中華好き!そういえば賢一って台湾に住んでいたんだよね」


「2年くらいだけどね、もう少し向こうに居たかったけど帰国したおかげで雪に会えたし良かったと思ってる」


手をつないで中華街を歩く、恥ずかしいと思ったけど誰も私達のことを見ていないしおとなしく賢一の熱を感じたまま歩くことにした。


少し入ったところに小さな中華食堂が見える。


「高級店とかじゃ無くてアレだけど、凄くウマいんだ」


「楽しみ」

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