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下界の何処かにある街《カムアタリ街》
ラムレザルの実家があるバマパと似た感じの街だか規模は小さく日本家屋が所狭しと並ぶ街だ。
ザンカはそこの地主の子どもとして生まれ厳格な教育を受け育った。
「我らニジク一族は誇り高き血を代々受け継いできた。そしてお前の姉も兄もこのわしも “獄卒” となりこの下界を統治する役目を担っとる。何が言いたいかわかるな?ザンカ」
「はい」
【下界において脅威となるもの、それは “斑獣” “ゴミの雨” “有害物質による病” だ。だが、我々は忘れてはならない。1番の脅威は “人間” であるという事を!!】
「はっはぁ〜ん、まぁたやってらァあのハゲ官」
「デルタ、ハゲ官って?」
「ハゲの教官で、ハゲ官。ウケじゃね?グザイ」
【”獄卒” は “人間” を取り締まる重大な役職だ。この “中央獄卒訓練校” に入ったお前達に待ち受けるは厳しい試験とライバル達だ。より強靭な “獄卒” になるため競い学ぶのだ!】
「聞き飽きたっつーの!耳痛ぇわ」
「それな。毎年毎年同じこと言ってあの人暇?」
「つかさどえりゃあ優秀な奴が来たってウワサだぜ?」
「え?誰誰?女の子?」
「女だよ女。ってザンカ!おい!!」
ザンカは後の仕事仲間である2人を無視してスタスタと歩いて行ってしまった。
「けっ、感じわりーの。」
「ほら、ザンカ君最近婚約拒否されちゃったから…」
「誰だっけ」
「ラム姉様だよデルタ」
「あーそういやそうだったな笑」
ニジク家とイバン家は持ちつ持たれつの関係で両家の縁は切っても切れないもの。
「さすがの姐さんでも10近く下の旦那は嫌だったんだよなーきっと」
「( ˙-˙ꐦ)カチン」
「いくら優秀でプレッシャーに強くても歳が歳だもんなぁ〜うんうん」
「さっきから黙って聞いてれば何が言いたいんじゃ!デルタ!」
「何って婚約拒否されちゃったカワイソーな幼なじみを慰めてんだけど?笑」
「この…ッ!!」
「婚約拒否されてもさぞかし女子にちやほやされてんだろなー。羨まし〜なー(棒読み)」
「デルタ…!」
茶化すデルタの胸ぐらを掴みあげるザンカはとても優等生には見えなかった。
「諦めろよ。元々オレとお前が許嫁同士なんだ。それが元に戻るだけだろ?」
「断る!俺は絶対にあの人と結ばれるんや!課題をこなせないのは…俺の努力が足りてんのや!!首席卒業で “金椅子” に座ってラムに帰ってきてもらうんや!!お前ら凡人に何が分かんのや!!」
デルタを突き放す形で手を離したザンカは早足で教室へと戻り席に着いた。
後から遅れる形で2人も教室に入ってきて入口の方の席に腰を下ろした。
「(何がダメなんや…何がダメで離れたんやラム…教養も礼儀作法も誰にも文句言われんほど出来とる…何が…)」
ギリッ…と下唇を噛み締めると同時に扉が開き教官が入ってきた。
「昨今、人通者の犯罪が増加している。人通者にも屈せぬ強い獄卒になってもらわねばならんという事だ」
「じゃあテメーは強いのかって話だよな(小声)」
「何か言ったか?デルタ・イバン」
「いいえ〜何も〜」
教官に目を付けられたデルタは何も無かったと言い張った。(普段から目を付けられている)
教官は早々に話を切り上げ、編入生を紹介した。
「スラム育ちだが実力は確かだ。グザイ色々と面倒を見てくれ」
「は、はい!」
その日、ザンカは知ることになる。
本物を目の前にした自分の【弱さ】と【強さ】を