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〜第1期〜
第1話/出会った君〜
俺は、五十嵐龍、中学2年だ。
学校に行っても何も楽しいこともないから、学校は嫌いだ。
いつも通り自分の席に座る。
「初めまして」
初めて聞いた声だ
「え? 」
不思議そうに返事をする
「驚かしてすみません。今日転校してきたんですよ。 」
転校生がなんでここに?朝早くから転校生が教室にいる訳ない。
「でも、何でここに?」
「待ちきれなくて来ちゃったんです笑」
なんとなく理解した。
「確か、あなたの隣だったので挨拶はしておこうかなと。 」
ほんのり甘い香りがした。
「そうなんだ 」
もうすぐ先生がやってくる時間だ
「あ、!職員室に行かなければならないので、また。」
「あ、うん」
「では、失礼します〜」
小さく微笑んだ彼女の顔は凄く美しかった。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り響く。
「はい。今日は転校生が来ている。 」
周りが騒ぎ始める
「入れ。 」
ガラガラガラ…
先程見た彼女が教卓の隣に立つ。
彼女が俺を見つけた途端小さく微笑みながら小さく手を振る。
黒板に大きく彼女の名前が書かれる。
翡翠梨結
と。
「今日転校してきました。翡翠梨結です。」
彼女は、翡翠梨結という名を名乗った。
「分からないことがあったら周りに聞け。 」
「席はー、五十嵐の隣。」
彼女が言っていた通り梨結の席は俺の隣だった
「これから、よろしくお願いします」
「やっぱり俺の隣なんだな笑」
「予想的中って事ですね笑」
「だな笑」
それから、しばらく一緒に話した。
キーンコーンカーンコーン
あっという間に時間が過ぎ、4限目が終わった。もう、お昼だ
「ねぇ、!龍くん。」
「ん?」
「お昼一緒に食べません?」
「いいよ笑丁度食べる相手いなかったし笑 」
「良かった笑」
コツコツコツ…
静かな階段に足音が響き渡る
ガチャ…
屋上の重い 扉開けた途端風が吹いてくる。
「7月でも風は強いですね笑」
「だなー!」
「あそこで食べましょ!」
「おっけー」
パカ…
梨結の弁当箱が開く
「梨結の弁当美味そー!」
「それほどでも笑」
…しばらく黙想が続いた
小鳥の鳴き声。
セミの鳴き声。
風に揺れる木の音。
全てが7月を感じさせる
「ここの屋上凄く綺麗ですよね」
「だよな。すっごい高いし笑 」
「まるで自殺したくなっちゃいます笑」
「え?」
梨結の発言に俺はビクついた。
「ここから飛び降りたらきっと即死ですよね 」
「そう…だな… 」
「あ!すみません!急にこんなこと言って!冗談ですよ!」
「さすがにな笑」
梨結の発言に安心した
「タメでいいよ」
「良いんですか? 」
「うん。そっちの方が話しやすい」
「わかった!」
弁当を食べているとあっという間に時間が過ぎ去っていった
それから授業を受けて1人、考え事をしていた
「何してるの?」
梨結の声が聞こえる
「あ、ごめん考え事笑」
「そっか笑」
「もう、帰りな?夜になったら昼よりも風が強くなっちゃうから風邪引いちゃう笑」
「だね。」
「私は先に帰ってるね!また明日!」
「うん。」
にっこり微笑んだ梨結は教室を出ていった
それからしばらくずっと考え事をしていた。
pm7:47
時計を見る、そこには7:47と書かれていた
「え、もうこんな時間、!?」
急いで学生鞄を持ち廊下に向かった
早く行かなきゃ…!
そう思いながら学校をでる。
「ただいまー 」
…
あれ?いつもならすぐおかえりーって言ってくれるのに
「もしかして居ないのー? 」
…
少し心配になった俺は靴を脱ぎ、リビングへ向かった
「え…?」
次回/恐ろしい出来事