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絶対辰哉
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翌日。
朝からSnow Man全員でテレビ番組の収録。
スタジオには朝早くからスタッフが行き交い、いつも以上に慌ただしい空気が流れていた。
昨日。
宮舘は決めた。
“今日こそ聞こう”
翔太が何を抱えているのか。
幼なじみとして。
ずっと隣にいた人として。
もう見ているだけではいられなかった。
────────
❤️side
楽屋へ入る。
💜「おはよー」
🧡「舘さんおはよう!」
💚「今日寒すぎる」
🤍「眠い……」
みんな揃っている。
でも。
翔太だけがいなかった。
❤️「翔太は?」
💙「まだ来てないみたい」
阿部が時計を見る。
💚「珍しいよね」
確かに珍しい。
翔太は遅刻するような人じゃない。
少し胸騒ぎがした、その時。
ガチャ。
楽屋のドアが開く。
💙「おはよ」
少し息を切らした翔太が入ってきた。
💜「ギリギリじゃん」
💙「道混んでた」
笑って荷物を置く。
でも。
宮舘は気付いた。
その笑顔が昨日より無理をしていることに。
────────
💙side
昨日の病院。
母は思ったより元気そうだった。
だから安心できるはずなのに。
医師から聞いた現実は重かった。
(早く決めないと)
時間は待ってくれない。
会社も。
母も。
Snow Manも。
全部を守る方法は、一つしかない。
「翔太」
宮舘の声。
反射的に顔を上げる。
❤️「今日終わったら少し時間ある?」
心臓が大きく鳴る。
来た。
昨日の続きを聞くつもりだ。
💙「今日はちょっと」
また断る。
それしかできなかった。
❤️「……そっか」
少しだけ寂しそうに笑う。
その笑顔を見るたび。
胸の奥が痛くなる。
────────
収録が始まる。
今日はゲーム企画。
二人一組で協力して挑戦する内容だった。
「組み合わせはこちらです!」
スタッフが紙を読む。
「岩本さん、向井さん」
💛「よろしく」
🧡「お願いしまーす!」
「深澤さん、阿部さん」
💜「よろしくー」
💚「負けないよ」
「ラウールさん、佐久間さん」
🤍「やった!」
💗「楽しもう!」
「そして……」
「宮舘さん、渡辺さん」
楽屋から拍手が起こる。
💜「きた、ゆり組」
🧡「最強コンビや」
翔太は少しだけ苦笑した。
────────
ゲームは、お互いにアイマスクを付け、一人が指示を出してゴールを目指す企画だった。
「渡辺さんがアイマスクです!」
スタッフがアイマスクを渡す。
視界が真っ暗になる。
「それではスタート!」
❤️「翔太」
静かな声。
昔から変わらない。
❤️「三歩前」
💙「うん」
❤️「あと一歩」
💙「ここ?」
❤️「そこ」
迷わない。
何も見えないのに。
宮舘の声だけで歩ける。
💚「すご」
🧡「全然迷わへんな」
💜「さすがだわ」
ゴールまで一直線。
アイマスクを外すと、スタッフが驚いた顔をしていた。
「すごいですね!」
「全然止まらなかった!」
翔太は少し笑う。
💙「まぁ」
💙「声聞けば分かるんで」
その一言に。
宮舘の表情が少しだけ柔らかくなった。
❤️「俺も」
❤️「翔太なら迷わないと思ってた」
その言葉が。
翔太には嬉しくて。
苦しかった。
────────
❤️side
収録が終わる。
翔太はまた一人で楽屋を出て行った。
今しかない。
宮舘は後を追う。
人気のない廊下。
翔太は自販機の前で缶コーヒーを買っていた。
❤️「翔太」
振り返る。
💙「……また?」
少し困ったような笑顔。
❤️「少しだけ」
💙「何?」
宮舘は翔太の目を真っ直ぐ見る。
逃がさないように。
でも責めないように。
❤️「何があった?」
その一言で。
翔太の笑顔が消えた。
💙「……」
❤️「病院」
❤️「封筒」
❤️「例の件」
❤️「全部繋がってるよね」
💙「……」
❤️「お願い」
❤️「一人で抱えないで」
翔太は何も答えない。
答えられない。
喉まで言葉は来ている。
“一年後には辞める”
その一言だけなのに。
どうしても口が動かなかった。
長い沈黙。
やがて翔太は、小さく笑う。
💙「……ごめん」
その笑顔は。
今まで見た中で、一番悲しい笑顔だった。
そして。
💙「まだ言えない」
その一言だけを残して。
翔太はゆっくりと宮舘の横を通り過ぎていく。
宮舘は追いかけなかった。
追いかけられなかった。
ただ。
遠ざかる背中を見つめながら、強く拳を握る。
(待つのは今日までだ)
もし翔太が話してくれないなら。
自分から真実を探しに行く。
幼なじみだからこそ。
誰よりも隣にいたいから。
宮舘涼太は静かにそう決意していた。
コメント
3件
うぎゃあああああ 悲しいって😭
もう心がきゅーって…(?) ハピエン厨だから尚更心にくる
みぅです🥀 第7話、読みました…… 翔太と舘様の距離感、めちゃくちゃ切なかったです…… ゲームでアイマスク外した後の「声聞けば分かるんで」って台詞、普段の信頼関係が滲んでて好きだったのに、その後の「まだ言えない」で全部崩れる感じが苦しかった。 舘様が“待つのは今日まで”って決意するところ、胸にきた…… 幼なじみ同士だからこそ、踏み込めない場所ってあるんだなって思いました。 続き、すごく気になります🌙