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10 - 初日の夕方2

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2022年05月22日

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(帰郷千衣沙)「暑いね」

(宮舘涼太)「ああ」

(帰郷千衣沙)「……」

(帰郷千衣沙)「どうして着いてきてくれるの?私1人で充分だと思うよ。」

(宮舘涼太)「夜中で女の子1人だったら危ないと思ったからだよ。」

(帰郷千衣沙)「へぇ、そんな事だったのね」

(帰郷千衣沙)「ありがとうね。」

(宮舘涼太)「いえ」

(帰郷千衣沙)「私は能力がある人間だから不審者が近づいてきたら余裕でぶっ飛ばせるし、」

(宮舘涼太)「そういや、最近来なくなってきたね。不審者。」

(帰郷千衣沙)「ええ、そうね」

(帰郷千衣沙)「伝えたから、私の全てを」

(宮舘涼太)「……」

(宮舘涼太)「あの決断良かったかい?」

(帰郷千衣沙)「ええ、良かったわよ。」

(帰郷千衣沙)「だって、ジャニーズ事務所の守り人が前世で歴代最強の巫女と呼ばれた人間の生まれ変わりだからよ。」

(帰郷千衣沙)「そりゃ、怖がられるわ」

(宮舘涼太)「……そうか」

(宮舘涼太)「……」

(帰郷千衣沙)「私はね。」

(帰郷千衣沙)「あなた達が生きてるだけで」

(帰郷千衣沙)「私の唯一の喜びなんだよ。」

(帰郷千衣沙)「前世は死なせてしまったけど今度こそは絶対に死なせない。」

(帰郷千衣沙)「必ず守る。」

(帰郷千衣沙)「たとえ灰になってもね。」

(宮舘涼太)「……強い……」

(宮舘涼太)「その意志がとてもなく高い。」

(宮舘涼太)「……感謝するよ。」

(宮舘涼太)「でも、千衣沙さんが亡くなったら、俺たち悲しむよ。特にラウールは」

(帰郷千衣沙)「……」

(帰郷千衣沙)「まぁ、そうだね。」

(帰郷千衣沙)「あの子にはたくさんの心配と迷惑をかけてしまったから。」

(帰郷千衣沙)「……」

(帰郷千衣沙)「私もこの先に生き残れるように頑張るよ。」

(宮舘涼太)「ああ……」

(宮舘涼太)「そうだな。」

(宮舘涼太)「……そろそろスーパーに着く。」

(帰郷千衣沙)「ええ」

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