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さく…!ついに来たか…! あとゆり組のデートがデートデートしすぎてるって!
「ついに来たか……!」って感じの第22話でしたね。 クローゼット前で30分も悩んで黒パーカーに落ち着く翔太、めちゃくちゃわかります。気合い入れすぎても違うっていうその距離感、逆に初々しくて最高でした。 水族館の青い光の中、宮舘が翔太の横顔を見て「楽しそうだから」って笑うシーンがもう……こっちまで顔が緩みます。 そして「手、繋ぎたい」の一言。何気ないけど、恋人らしいことしてもいい?っていう許可の取り方がお互いを大切にしてる感じがしてすごくよかったです。 佐久間が目撃してしまったのも気になる。これは波乱の予感……?次の展開が待ち遠しいです。
初めてのデート。
そう約束した日が、ついにやってきた。
もちろん仕事は休み。
二人とも朝から予定は空いている。
それなのに。
────────
💙side
(何着ればいいんだ……)
クローゼットの前で立ち尽くす。
ドラマの衣装でも。
ライブ衣装でもない。
ただの私服。
なのにこんなに悩むなんて。
一枚手に取る。
「……違う」
また戻す。
気付けば三十分。
結局いつも着ているような黒のパーカーに落ち着いた。
(恋人になったからって気合い入れすぎるのも違うしな)
鏡を見る。
髪を少し整えて。
家を出た。
────────
❤️side
待ち合わせは駅前。
宮舘は十分前には着いていた。
(早すぎたかな)
時計を見る。
あと七分。
少し笑っていると。
遠くから歩いてくる見慣れた姿が見えた。
❤️「翔太」
💙「……おはよ」
❤️「おはよう」
翔太は少し照れたように笑う。
💙「待った?」
❤️「全然」
本当は十分待っていた。
でも。
それは言わない。
💙「じゃあ行こ」
❤️「うん」
二人並んで歩き始める。
────────
最初に向かったのは、水族館だった。
絶対辰哉
138
1,687
絶対辰哉
539
絶対辰哉
514
平日の午前中。
館内は思ったより人が少ない。
大きな水槽の前で二人並んで立つ。
青い光が揺れる。
💙「綺麗」
❤️「うん」
魚より。
宮舘は翔太を見てしまう。
その横顔があまりにも穏やかで。
思わず笑みがこぼれた。
💙「何?」
❤️「楽しそうだから」
💙「楽しいよ」
翔太は照れながら答える。
💙「こういうの」
💙「お前と来たことなかったし」
❤️「そうだね」
子どもの頃は公園ばかり。
仕事を始めてからは、ご飯に行くくらい。
二人だけで遊びに来るなんて初めてだった。
────────
💗side
「……あれ?」
同じ頃。
佐久間は友人と水族館へ来ていた。
何気なく歩いていると。
見覚えのある二人が目に入る。
💗「……え」
翔太。
そして宮舘。
(二人で?)
思わず柱の陰に隠れる。
「佐久間?」
「どうしたの?」
💗「ご、ごめん!」
友人には適当にごまかす。
視線だけは二人へ向けたまま。
(デート……?)
いや。
でも。
幼なじみだし。
二人で遊ぶことくらいある。
そう思おうとした。
その時だった。
人混みで小さな子どもが走ってくる。
翔太にぶつかりそうになる。
❤️「翔太」
宮舘が咄嗟に翔太の腕を掴み、自分の方へ引き寄せる。
距離が一気に近付く。
💙「……ありがと」
❤️「危なかった」
自然すぎる動きだった。
でも。
佐久間にはその空気がいつもと違って見えた。
(……え)
幼なじみ。
それだけじゃない。
そんな気がした。
────────
💙side
水族館を出る。
💙「昼どうする?」
❤️「翔太が決めて」
💙「じゃあ……」
翔太がスマホで店を探していると。
ふと宮舘が立ち止まった。
❤️「翔太」
💙「ん?」
❤️「今日さ」
💙「うん?」
❤️「一つだけお願い聞いて」
翔太は首を傾げる。
❤️「今日は」
❤️「恋人らしいことしてもいい?」
翔太は一瞬固まる。
耳まで真っ赤になる。
💙「……な、何」
宮舘は少し照れ笑いを浮かべながら。
そっと右手を差し出した。
❤️「手」
❤️「繋ぎたい」
その一言だけで。
翔太の心臓は一気に速くなる。
周りには人もいる。
恥ずかしい。
でも。
今日はデート。
ゆっくりと。
翔太は自分の手を差し出す。
指先が触れる。
少しだけ震えていた。
宮舘は優しくその手を包む。
指を絡めることはせず。
ただ、温もりを確かめるように繋いだ。
💙「……恥ずかしい」
❤️「俺も」
二人で顔を見合わせて笑う。
その少し離れた場所で。
偶然その光景を見てしまった佐久間は、目を丸くしたまま固まっていた。
💗「……うそ」
思わず漏れた小さな声は、人混みの中に静かに消えていった。