審議終わり、帰ろうかと寮へ向かう私は教師の一人に呼び止められました。
教師後ろには、証人として誠実に付き合ってもらった(弱みを握って、強制的に連行した)モヒカン達が控えています。
抵抗するも、流石はハデシスの教師。
結局、私は教師に校内カフェへと引きずられていく形で、連行されました。
そして審議での乱入をしっかりと咎められ、お灸というお灸はフルセットで据えられてしまいます。
「本ッッッ当に信じられないでザマス!!仮にもここの生徒だと言うならば、最低限の常識は持っていなければならないザマスよ!私じゃなければ、貴方達は停学どころか、退学ザマしたよ。何であんな行動を取ったのか、理解に苦しむザマス!その制服を着ていたとしても、越えてはならない線は存在しているザマス。よろしくて?私の若い頃はー―」
先生の若い頃の話はどうでも良いですから、眠いです。後生ですから寝かせてください…….
審議所で浴びる程殺気に晒された私とモヒカン達は疲れはて、瞼をとても重くしているんです。
時間の流れを遅く感じます。
時よ。早く流れてください。
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「…….はぁ….私は今回の件で皆さんにとっても失望しました……校則に従って貴方達に処罰を下します。異論は?」
数十分間語り、最後に処罰を下すと言い渡す教師。
結論だけ言って欲しかったです。
「ありません。」
異論はなしと言った私に反して大きい方のモヒカンが異論を述べました。
「申し訳ございません。キャロルの分まで私が処罰を受けられないでしょうか?」
「しゃ、シャーロットにぃちゃん……」
「キャロル、大丈夫だ。ちゃんと一人で寝るんだぞ?」
「う、うん。」
あの二人、兄弟だったんですね。涙苦しい家族愛です。
「分かりましたザマス。キャロル・ウサーキチ。貴方の処罰はシャーロット・ウサーキチに負わせるザマス。」
モヒカン兄弟の絆を見て、ホッコリしてる教師がモヒ兄と私に処罰を下します。
「シャーロット・ウサーキチ。貴方は依頼達成率を三割上げてくるザマス。」
「そして、ステラ・ストライ。貴女は更正不可能の生徒として有名ザマス。」
「ゆーめい。」
ちょっと嬉しい。
「だから、私は貴女を更正したいと思うザマスよ。」
「へ?」
「貴女が受けてなさそうな処罰はザマスね……断食や幽閉ザマスか?」
「断食は過去三回、幽閉は七回受けた事があります。」
私は七百五十三回課題を忘れ、その分、処罰を受けてました。
統計四百三十二回です。
断食の時は虫をも食べ、幽閉は一人漫才をしてくぐり抜けてます。
処罰のプロですね。
「受けてない処罰はございませんザマスか?」
「終身以外なら、全部受けた事があります。」
「何故、アビガが貴女の事を毛嫌うか分かりましたザマス。」
モチ猫ちゃんとペア企画をやります。
応援よろしくお願いいたします。
コメント
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一気に読んできやした! 話大好きっす!フォロー失礼します!