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朝起きたらドロッとしたものが下から降りてきた。まさか………と思いトイレにいくと、
「うっわ……はぁ、今日生理の日やん」
とりあえず、俺が生理男子と知っているツムにいいにいき学校を休ませておらおうとした。実はツムも生理男子だ。とにかく、いいにいかなきゃと思いベットからたとうとしたその時……
「ズキッ」
お腹が急にいたくなり…ついにはたてなくなった。這いつくばりながらも階段を少しずつ下りてツムのもとへ向かった。今、ツムは朝御飯を食べていて…テレビを見ている。俺は少し寝坊したから、さっき一階にいったのがわかった。
「つ、ツム……」
「ん?ちょっ…え?どなした?」
「ごめん……腹痛くて…」
「……生理か?」
「う、うん…」
「わかった……学校やすみいれとくな?」
「うん……」
「俺も休むから。」
「は?いや、おまえはええよ。」
「いや、おとんもおかんも出張で今月はいないんやで?ほっとけるわけないやろがい!」
「……うん…あ、ありがと…」
「( ̄^ ̄)……とにかく食欲は?」
俺が座っているがためしゃがんでくれた。なんだかんだ言って優しいんだよな。今日は少し甘えよう……
「食欲は…ない」
「ん……そか、んじゃあ…ゼリー食べる?」
「うん……」
「んじゃ、テレビ見てまっとって。」
「うん」
少し俺はお腹がいたくなってきて、目をつむりながら優しく腹を撫でた。それでも、全く効かない。なんで、昔からお腹がいたくなったら、さするんやろ、そう考えていたらツムがきた。
「ん……リンゴのゼリー…食べれるか?」
「あ…うん」
「………大丈夫か?腹さするで?」
「その前に学校に電話しろや。」
「あっ!そうやった!」
はぁ…それでもやっぱり、心配なところがある。でも、あいつ………なんかキャラ変わったなぁ…優しいんだよな…あいつ……
『そか、治は体調不良なんねんな?』
「はい…」
『わかった。ゆっくりぃな。』
電話からしてあれは北さんや。しゃべり方目の前にいるわけでもないのにピシッとした、あの姿勢。完全に北さんや。
「……ごめん、長電話で。」
「いや、二分しかたっとらんし………」
「…ん……ゼリー食べないん?」
「……今は少し…」
「うん、わかった。」
「スゥ……」
ヤバい……お…おなかいたい……こんなところでおかなさすったら…心配される……。でも、今日は甘えるって自分で決めたんやから、エエよな…。「ツム…」
「ん?どした?」
「腹……おなか痛いから…さ、さすってくれないか?」
「…うん」
サスサス………
は?なんで……ツムがさすると効くん?にしてはツムの手暖かいなぁ………落ち着くわ。
「………これでええか?よくわからんのやけど」「あぁ……ありがと…俺がさすっても効かなかったけど…おまえがやったら効いたわ。なんでやろな。」
「……ほなよかったわ」
「………フゥ……なんかありがと………もうええよ。ゼリー食べるから。」
「ん、そか。じゃあ、ちょっと待ってて……」
そう言うと、ツムは二回にいき30分帰ってこなかった。俺は少しお腹がいたくなってきて、あのツムの手がいとおしくなっていた。あまりにも遅いから2階に行った。ツムは二段ベットの俺のところをすごい丁寧に敷いてくれていた。いっと、万が一俺がはいてもマットが汚れないようにとか、考えたんやろうな。でも、そう考えるうちにどんどんお腹がいたくなり…壁に寄りかかり、ツムを見ていたが、限界が来てその場で倒れた。すると、ツムがビックリしたのか急いでこちらに来てくれた。やたらと心配してくるなぁ…と思いつつ、
「……ツ…ム…ごめっ…お腹さすって…」
「うん!悪いな…すぐに戻るって言うたのに……さすってもらうためにきたんやろ?」
当たり前だ。アホ………「コクッ」俺は声がでないくらい腹がいたくて意識ももうろうとしていた。それに気づいたツムは俺のお腹を優しくなで、ハンカチで汗をふき、それが終わったら背中をさすってくれた。よくわかっとるな……。まぁ、こいつも生理なっとるもんな。
「……ベットいくか?」
「いや、一階がええ。」
「わかった。」
「ほな、姫さんだっこしたるわ。」
「ありがと…助かるわ………」
俺の方が体重も身長も大きいのによく持てるな……とおもいながら、ツムにつれていってもらった。一階には、こたつがありそのなかに入りながらお腹をさすってほしかった。
「さすって………」
「………うん」
サスサス………
「はぁ…」
「…来週たのんだ。」
「は?」
「ら…いや、なんもないわ」
「………そか」
何を言おうとしたのかわからないがとりあえず来週は何かするってことはわかった。でも、何かをするって…なんや?
目が覚めるとおれは、ベットにいた。隣には座りながら寝ているツムが。髪の毛に寝癖がついていてかわいさのあまり…頭を撫でてしまった。でも、本人は気づいてないようだし、よかった。今日は、一日目だけど、明日はもっとひどいやろなぁ………
「………あ、サム…起きとったか……」
「うん、なぁ、明日も休んでくれるか?」
「うん…もちろんや。」
「ありがと…」
そういい、その夜は二人で一緒に寝た。
俺が気になるのはツムのいいかけた「来週頼んだ。」だ。あれは、どういう意味なんだろうか。