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注意
政治的意図無し
戦争表現有り
カンヒュBL
ロシアメ
あらすじ必読
どこかの腐れ果てた街にて、一人の青年アメリカはその燃えるような痛みにもがき苦しんでいた。
「はぁッ…、クソが…なんで巻き込まれんだよ、」
血の滲む腕を押さえながら、アメリカは壁にもたれかかる。
視界がぐらりと揺れ、足に力が入らない。
「……チッ、最悪だな」
その時だった。
──コツ、コツ。
静まり返った廃墟に、不自然な足音が響く。
「……誰だ」
反射的に顔を上げる。
ぼやけた視界の中、瓦礫の向こうに一つの影が立っていた。
ゆっくりと近づいてくるその影にアメリカは歯を食いしばる。
「……敵か?」
返事はない。
ただ、その影は足を止めると────
冷たい視線で、アメリカを見下ろした。
「…少なくとも、敵ではない」
「…っは、信じられっかよ、“敵ではない”と言われて信じる奴がどこにいる」
「…そうか、そのまま野垂れ死ぬか?」
その影──ロシアはそう言うと、興味を失ったように視線を外し、踵を返す。
「……待てよ」
足音が、ぴたりと止まる。
「…助けろ」
「…命令か?」
「……死にたくねぇんだよ」
アメリカは弱く呟いた。
しばしの沈黙。
やがて、ロシアは小さく息を吐くと──
ゆっくりとその場にしゃがみ込んだ。
ロシアは無言のまま、アメリカの腕に視線を落とした。
「……焼けている」
低く呟くと、ロシアは迷いなくその腕を掴んだ。
「動くな」
「っ、……!」
鋭い痛みにアメリカの肩が跳ねる。
「我慢しろ」
ロシアは手際よく布を引き裂く。
その手は、驚くほど冷たかった。
コメント
3件
展開早くてすみません💦
好きぃ!!