翌日、しょっぴーが家に来た。
心做しか目が腫れている。
💙「こないだは悪かった。涼太に聞いてると思うけど、俺の八つ当たりだ」
🖤「もういいよ、気にしてない。それに、しょっぴーも阿部ちゃんが大切なのわかったから」
相当参っているんだろう、こんな小さな問題が解決しただけでしょっぴーははらはらと泣いた。
元から俺より一回り小さいけど、今は更に小さく儚く見える。
🖤「もう泣かないで」
💙「無理」
🖤「抱きしめようか?」
💙「はぁ?ヤダ触んな。涼太の特権だ」
🖤「冗談だよ、俺の胸も阿部ちゃんの特等席だし嫌です」
やっとしょっぴーが『ノロケんな』と笑うからお互い様でしょと返し、それからは阿部ちゃんが起きる手がかりとか、起きたらこんな事しようとかたくさん話した。
しょっぴーが来た翌日からはスケジュールが埋まっていて、3日間まるまる阿部ちゃんに会う事ができなかった。
今日はやっと会いに行ける日。最後の仕事だった撮影を集中して早く終わらせ、病室へ駆けつけた。
阿部ちゃんは点滴で栄養を摂っている。相変わらず痩せた様子もないし、俺の知っている綺麗な阿部ちゃんのままだ。
🖤「どうして寝てるの?」
髪から頰を撫で、ふとその動きに何かを思い出す。
🖤「……あ」
阿部ちゃんが眠る少し前に、番組で共演した人から打ち上げで俺が撫でられた時の記憶だった。
その人は俺の事が好きで付き合いたいと言ってきたけど、丁重にお断りした。
俺に好意を持っている人が誘惑の意味で触れてきた事が後から妙に身体に残り、帰って阿部ちゃんとしようとしたけど勃たなかった。
疲れてるのかな、無理しないでもう寝よう?と阿部ちゃんは言ってくれたけど、何となくずっとモヤモヤ気持ち悪くてそこから阿部ちゃんと会うのを避け、そして今回の件。
俺は思い立って電話をかけた。
💜「あのタレントさんのこと?聞いてみるけど」
ふっかさんは不思議そうだったけど、事情を話すとわかってくれた。
そして数日して、岩本くんとふっかさんと俺が事務所に集められた。
テーブルの向かいには、件のタレントさんがマネージャーさんと共に立っている。
コメント
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ほんのりめめなべ🖤💙 てか、ミチルさんの書くしょぴ姫可愛すぎん? そして、要所要所でふっかが頑張っとる💜
え、まさかのその人がなんかしたのか!?!?
めめが!勃たないなんて!!😱😱😱