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??「お嬢様、、、、?」
「、、いや、わかってます。今の私が奇行に走ってることぐらい。ただ、ちょっと冷静になりたくて、、、」
??「で、でも!わかりますよ〜!お、お嬢様ぐらいの美貌を持ってすればきっと、自分でも惚れ惚れしちゃいますよねぇ〜!」
「あ、いや、別にナルシスト的になってるわけではなくて、、えっと、、」
??「あ、、、そ、そうですよね、、」
私は、今自分の部屋だと伝えられた部屋という名のホテルの一室のような場所で鏡の前にへたりと座り込んでいる。
鏡の中には、圧倒的な美を司るアンドロメダのような存在が鎮座していた。彼女が自分の美しさに翻弄されたのもよくわかる美貌だ、、、。
こりゃ、、凄いな、、、。実物の破壊力。ただ呆気に取られた表情をしているこの美少女が私、、、?
これが、、、私、、、?(やらざるにはいられなかった)
「ふっ、いやぁ、本当、、凄いなぁ、、wなんか、こりゃ全部投げ出したくなるのもよくわかるwだって、この美貌を持ってすれば勉強も何も必要じゃないよww冗談抜きでw」
目の前の美女が自分だとも思わずにただただ笑いが込み上げてくる。
本当、おかしな話だwだって、あんだけ読んでた転生ものの主人公がまさか私になるなんて思いもしない。
いやぁ、、これ、私がやっちゃいけないだろーよ。こんなん、このゲームの世界壊したいなんて思っちゃってるやつ、、。
悪役令嬢になった私の思いは一つだった。
「よし、、この子を完璧なまでの女の子《悪役令嬢》に仕立て上げんとな」
これが私の宿命だ。
よし、、こうなったら、、、。
先ほどから独り言が止まらなかった私を訝しげに見ていたメイドさんを振り返る。
バクリとしたが直ぐに笑顔になって、どうされましたか?と聞いてくる。
「あの、その、お名前を聞きたくて、、」
??「え!?な、名前、ですか、、?あんなに、使用人なんかの名前覚えたって意味ないと仰っていらしたのに!?」
ほんまこの〇〇ちゃんクズやなぁ。
「はは、、なんか、やっぱりそう言うのってよくないよなぁ、なんて思ったので、、、」
そう言うと、目をうるうるとさせながら〇〇お嬢様ぁぁぁ〜!と感激したかのように手を合わせる。
なんか、子犬みたい、、、。
メアリ「はい!私の名前は、メアリ・マーテストでございます!」
そう綺麗なお辞儀をした。
「め、メアリさんですね、、。よし、ありがとございます」
そう言うと、メアリさんはボッと効果音がつきそうなほどに顔を赤らめた。
今現在この体になったからこそ自画自賛になるが、あの顔面美に微笑まれたら誰でもそうなるよ。
メアリ「っ!は、はい!」
この子もしかしなくても可愛いな、、、。
いやぁ、本当、メイドとかやんなくていいだろ。モデルとかになった方がよっぽどいいよ。この時代にはないけれどさ。
へへへっと照れくさそうに笑うメアリさんを微笑ましく見ていた時だった。
バタァァァァン!!!
??「〇〇〜〜!!!!!大丈夫なの!?!?頭を打ったって!?どうしてそんな事になったのぉ!!!!」
扉のバカでか音をも超える声が私の鼓膜を響かせた。
ギーーーーーーン!!!
少しその、なんだろう、、ヤバいなこれ、、。
??「〇〇??顔を見せて?大丈夫なの?」
バカでかボイスの後は、首を締め付けてくるほどのハグ。
「あ、ちょ、くるひいのれすけど、、」
??「そう??大丈夫なの?」
「っ、、え、う、は、はい」
そう言って、パッと身を離した彼女は、アンドロメダをも超える女性だった。あの時鏡で見た私と同じ紫に青が混ざったような瞳には、薄い膜が張っていてそれが日光にあたりキラキラと瞬く星のようになっていた。
なんだろ、この守らなきゃいけない感じ。
え、、、何この顔面偏差値の高さ。怖いんだけど。
前世にそう言うのが皆無だった私には無縁の世界すぎて、もはや恐怖を覚えてくるんだけど。前世の私の生活、ヲタク友達とだべりにだべってただけだったからなぁ。
なんて、少し意識を現実逃避させていた。
??「、、、ヒール、〇〇が苦しそうだぞ。離してやりなさい」
ヒール「あら、ごめんなさいね。ただ、心配だったの、、、」
??「だとしても、やりすぎだ」
ヒール「、、、もう!オリヴァーだってさっきまで真っ青だったじゃない!強がんないで!」
オリヴァ「っ!つ、強がってなんか、、、!」
、、、、なんなんこの顔面美。さすがにフィクション。うん。流石に。うんわかってる。やっぱりこれフィクションだよ。
うんうんと頷いていたら、
オリヴァ「〇〇?大丈夫なのか?」
「っっ!!!」
少しウェーブのかかった濃い紫色の髪の毛の下に金色の瞳。形の整った口から聞こえる声は少しエロティシズムを感じる((
いや、、本当にこれ現実、、、。
なんだか目の前がチカチカするなか、なんとか声を振り絞った。
「う、あ、、。は、はい、、、。大丈夫です。お、お父様も、お母様も、心配なさらなくて、た、多分、大丈夫だと、思います」
そう言うと、目の前の彫刻のような顔面二つの目がさらに大きくなった。
ヒール「、、ほ、本当に大丈夫、なの?」
オリヴァ「、、、やはり頭を打ったのでは?」
「いや、打っていませんよ。大丈夫です!多分、、、、」
そう言うと、お母様だと思う人は、お父様だと思われる人をどかして肩を抱いてきた。
そして、震度6度ぐらい肩を揺らされた。
ヒール「前までだったら、今ごろ痛い!って泣き叫んでだじゃない!!それに、もっとわがままを言ってまたメアリを解雇させてた頃合いよ!!!!!!」
「そんな酷いことしませんよ!!心外です!」
流石に間髪入れず答えると、少しビックリしたように後ろに下り本当に?と眉毛を顰める。
「あ、えっと、その、まぁ、前みたいな傲慢さもいらないっていうか、変えていこうかなぁ、、って、はい。ちょっと思いまして、、、なので、少し変わっていきたいなぁって思ってます、、」
なんとなく気恥ずかしくなる。
はは、なんか、はははは、、wもう、恥ずかしいよ。こんなに傲慢でさ、ぱーぺきな女の子になろうと思ってるなんて、恥ずかしすぎるよw
オリヴァ「、、、いいんじゃないか。今からだって確実に遅くない。、、、ふふ、はぁ、もう我儘が聞けそうにないなぁ」
ヒール「えぇ、もっと我儘聞きたかったのになぁ、、、、」
なんて、微笑ましく私を見る目があまりにも優しかった。
なんか、凄いなぁ、、、。
その時、パッと頭の中にある我儘。
これ、言ったら怒られるかなぁ、、、、。
、、、、、。
いや、冷静に考えてあそこまで傲慢だった〇〇を育てたんだ。このぐらいの我儘でへこたれる人達じゃないだろ。
「あ、あの!」
良かったぁ〜、と言いながら部屋を出ようとしている私の両親に声をかけた。
オリヴァ「どうした?」
「あ、あの、、えっと、、、」
あれ、私っていつのまにこんなに自分の気持ちを伝えるのが苦手なんだっけ、、?
ヒール「、、、ふふ、ゆっくりでいいわよ」
「えっと、、、」
「その、、」
どうしてもしどろもどろになる私。
あ〜!クソ!なんか、めちゃめちゃにこんなになってる自分に腹が立つ。
バチン!!!と自分の頬を打った。
そこにいる大人たちは、目を見開きびっくりしていた。
メアリ「!!!!お嬢様!!?」
ヒール「何やってるの!?」
オリヴァ「っ!どうしたんだ!」
そう駆け寄ってくる。
あぁ、なんかさ。この子が傲慢になったのもよくわかる。こんなに我儘だった〇〇をここまで許してくれるとか、なんか、凄い、本当に好きなんだなぁって思う。
私の頬に手を当てていたメアリの手を取り、その手を両手で握り返す。
「私、剣術と、魔法、それから勉強したくて。家庭教師をつけてくれませんか?あ!その凄い我儘を言ってるのは承知してます、、。ただ少しでも、やっぱりヴィルヴァルト家として恥をかかないようにしたくて、、、。
あ、あと、その、、このアクセサリー類と洋服類も売りたいな、、なんて、、。これは、本当に私利私欲ですけれど、、。あっ!決して高いのにしてくれってことじゃなくて、、、!」
ヤバい、、!前世での上司に対する言い訳みたいなの始まっちゃった、、、。
「えっと、、だから、、、、、」
どんどん冷や汗が出てくる。握った手のひらからもどんどん汗が出てくる。
あぁ、ヤバい。どうしよう。頭ん中真っ白だ。
ヒール「あら?いいんじゃない?」
オリヴァ「なんだ、そんなことか、、、。別にそんな畏まらなくたっていいぞ」
メアリ「〜〜!!お嬢様可愛すぎますよ〜!いいですね!お洋服もこれを機に変えちゃいましょぉ〜!」
「、、はは、、」
なんか、心配してそんした、、、。
オリヴァ「剣術と魔法は、俺の所で習えばいい」
「へ?」
ヒール「この人がやってる騎士団のことよ。いいんじゃない?凄く上達しちゃうわよ?いいの?」
まぁじ??何これ、最高じゃん。
色々な急展開に驚きを隠せない。
なんだかニヤけが止まらない、、、。
ははっ、あぁ、、。よし!私この子の人生を最狂な人生にしてやろう。
美人かつ、天才かつ、最強。
何これ、そこらへんのへたなRPGより最高なんだけど。
ヒール「あ、でもお洋服は今週中には決めちゃわないとね」
オリヴァ「あぁ、そうだな」
「え?なぜですか?」
思考の海でひゃっはーしてたから、何がなんやらと言う感じだ。
なんと限定的な、、、。
するとお母様は、ロマンチックな表情になった。
わぁ、なんて絵になる人なんやろか、、、。
ヒール「貴方の婚約者様と会うためでしょっ」
私の身長に合わせながら少し妖艶な表情で私の唇を2回ノックした。
「、、、、こんやくしゃ、、?」
婚約者、、
こんやくしゃ、、
コンヤクシャ、、、
fiance、、、?
「はぁ!?!?」
何これなんで!?!?!?
オリヴァ「ん?言ってなかったか?来週には〇〇の婚約者がうちに来るんだ、、」
私は、激しく動揺していた。
確かに別世界だよ。本当。
「お、お父様?まだはやいんじゃないですか?」
急ぎすぎてカタコトになった。許せ
ヒール「えぇ?全然早くなんてないわよ?〇〇、今貴方7歳でしょ?」
「な、な、なな、7歳で婚約者!?は、早いと思うのですが!?」
オリヴァ「だとしても、今更婚約者を変えることなんてできない、、だって相手は国の権力にもなるような所だ」
「国、、権力、、」
私は、あまりの情報量の多さにシャットダウンした脳で話を聞いていた。
オリヴァ「、、、安心しろ。〇〇は、あの家にも勿体無いくらい素敵な女の子だから」
「、、、あ、ありがと、ございます」
あぁ、大変なことになった。
なんせ私の相手は、あの、
グルッペン・フューラーなんだから、、、。
はい。やっと、メンバー投入完了しましたぁ。
マジでいらない内容しか書いてなくて、ほんっとごめんなさい!!!
前回ハートくれた方!ありがとうございます!
本当に励みになってます!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!!