「なぁなぁケンちん!」
「あー?」
「昨日面白ぇ事があったんだけど」
「どーせ、しょーもねぇことだろ」
呆れた顔で俺を見てるこいつは、ケンちん!
…て、ケンちんじゃ分かんねぇか
こいつは龍宮寺 堅、通称ドラケン
昔からのダチで俺はケンちんって呼んでる
本人は嫌がってるけど、絶対嫌だと思ってないよあいつ笑
あ、俺?俺は
佐野万次郎、マイキーだ
よろしくな
「でさー昨日の夜、すげぇ奴見たんだよ」
「すげぇ奴?」
「あれケンちん興味津々?さっきどーでも良さそうな顔してたのにぃ〜」
「うっせーよ、早く話せ」
「へーい」
なんやかんやで聞いてくれるケンちん優し笑
「俺、アイス買いに行ってて、帰りにフード被った奴がごっつい男2人に路地裏?連れてかれてんの見て、助けようと思って着いてったんだけど」
「珍しいな、助けようとすんなんて」
「おい!俺を誰だと思ってんだ!」
「人の心がないバカ」
「ひっでぇー」
「それより早く話せー」
「はいはい、で、フード被った奴ナイフでそいつら○してた」
「え、○してた?」
「うん、しかもめっちゃ可愛い」
「可愛いかどうかは知らねぇけど、近づかない方がいいぞ…」
「えぇ〜なんで?」
「なんでって、殺人鬼かもしんねぇじゃん」
「それはねぇーだろ」
「はぁ…お前って奴は…」
「とにかくダメだ!いいな?」
「チッ、へーい」
ケンちんは心配しすぎなんだよ
ま、ケンちんに内緒で会いに行くけどね
「はぁ〜疲れた」
「おつかれ」
「あ、カクちゃん」
「よ、武道」
カクちゃんこと、鶴蝶は俺の幼なじみで組織のNo.3
「裏切り者のやつは?」
「あ〜三途に好きにやらせた」
「武道、三途にやらせていいのか?あいつ、クスリでラリってんぞ」
「まー大丈夫しょ」
「はぁ、」
「それより、なんか食べに行こー」
「いいな、どこがいい?」
「普通にファミレス」
「じゃあ、着替えるか?」
「いや、めんどいからスーツのまんまで」
「おっけ」
「武道何食べる?」
「ハンバーグ!」
「いつもは大人ぶってるけど、オフとかたまに子供っぽいとこでてくるよな」
「そーお?」
「ま、そんなとこも武道らしくていいけどな」
「え、珍しい、、カクちゃんが褒めてくれるなんて、、、」
「んだよ、まじまじと見んなつか、褒めてねぇーよ」
「はいはーい」
カクちゃんこーゆうとこがあるからいじりがいがあるんだよなぁ〜
「おい、寝んなよ!」
「んぅ〜」
「何あのガキども〜」
「ニコニコでガキどもとか言うなよ…」
「いや〜可愛いなぁーって…あと、ケンカそこそこ強そう」
「そーか?」
「うん、」
「へぇ〜」
「ん、、パチ…」
「マイキー、起きろ帰るぞ」
「え〜ケンちんおんぶー」
「はぁ?やだよ」
「なんでー」
「置いて帰るぞ…」
「チェ~わーったよ」
急いでケンちんのあとを追いかけていると、ふと、窓際に座っている2人組が目に入った
上手く溶け込んでいるようだが、明らかに雰囲気が違う
一体何者なんだ?と考えていると、髪をかきあげた男に見覚えがあり、しばらく見ているとこちらの視線に気づいたのか、男はニコっと笑った
この笑った顔、、昨日のフードの男だ…!
話しかけたかったが、ケンちんが早くしろってうるさいので諦めた
「武道、めっちゃ見られてたな」
「ね〜なんでだろ」
「…あ、三途が終わったって」
「じゃー帰るか」
「だな」
❤とコメントよろしく!!
多分続き出すつもりだから、次回も読んでくれたら嬉しい
良ければフォローもお願い🙏
それではー
おつさも!
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