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第3話「血の路地裏と、不敵なラジオ・ノイズ」
チンピラたちの悲鳴が途絶え、静寂が戻った路地裏。大人の姿となったノアは、まだ自分の強大な力に戸惑いながらも、肩に止まったレインの頭を優しく撫でていた。
「……すごいや、レイン。みんな、私を守ってくれたんだね」
少し低めで落ち着いた声が、静かな路地裏に響く。その時、パチパチ……と、不自然なノイズの混じった不気味な拍手の音が、暗闇の奥から聞こえてきた。
『実に見事! じつに素晴らしい、エクセレントなショーでしたよ、お嬢さん!』
歪んだラジオのスピーカーから流れるような、独特のトーンの声。ノアがハッとして影の奥を見つめると、そこから真っ赤なスーツに身を包み、鋭い牙を剥き出しにした満面の笑みを浮かべた男――アラスターが、鹿の杖を鳴らしながら歩み出てきた。
アラスターの周囲の影が、彼の強大な魔力(ラジオ・ノイズ)に共鳴して不気味に蠢いている。並みの悪魔なら気絶するほどの威圧感。だが、誰にでもフランクで物怖じしないノアは、その不気味な男に対しても、落ち着いた低い声で静かに問いかけた。
「……あなたは?」
アラスターは首を傾げ、さらに笑みを深める。
『おや、私の顔を見ても怯えないとは、ますます興味深い新入り(ニュー・シナー)だ! 私はアラスター。地獄ではちょっとした有名人でしてね。いやはや、天国から落ちてきたばかりの10歳の魂が、まさか初日でこれほどの「黒羽の軍勢」を従えるオーバーロードの器だったとは、地獄のラジオ番組の格好のネタになりますよ!』
アラスターは、ノアの「生前が10歳の少女であること」をその鋭い洞察力で見抜いていた。普通なら、地獄の頂点に君臨するラジオ・デーモンに目を付けられた時点で終わりを意味する。しかし、ノアの肩にいるレインと、周囲を囲む29羽のカラスたちは、一切怯むことなくアラスターを鋭く睨みつけ、主(ノア)を守るように羽を広げた。そのカラスたちの固い絆と、ノアの「誰に対しても境界を作らない、凛とした佇まい」を見たアラスターは、ふっと魔力のノイズを収め、紳士的に一礼した。
『ふむ……どうやら、ただ力があるだけの野蛮な悪魔とは格が違うようだ。気に入りました。地獄(ここ)で生き残るには、その美しい黒羽(フェザー)と、その不敵な度胸が何よりの武器になります。……良き地獄の旅を、マダム』
アラスターはそう言い残すと、影の中に溶けるようにして姿を消した。これが、後にハズビン・ホテルで「フェザー・デーモン」と「ラジオ・デーモン」として、互いの実力を認め合い、バーで静かにグラスを傾け合う大人の関係へと繋がる、最初の出会いだった――。
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第3話「血の路地裏と、不敵なラジオ・ノイズ」終了!
次回、第4話「謎の黒羽を讃えよ」
デュエルスタンバイ☆
(深夜テンションですコイツは)
コメント
3件
あァァァァ!?ハズビン来たぁぁぁぁー!!!よっしゃぁぁぁーーぁ✨️続き楽しみにまってるぜぇ!!!!