テラーノベル
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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ BL要素 が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
―翌日・病室―
朝。 昨日より、少しだけ空が曇っている。
sha(……起きたくないな)
そう思いながらも、身体を起こす。
頭は痛くない。
熱もない。
でも、胸には寂しさがあった。
コン、コン。
看護師「シャオロンくん、検温いくね〜」
sha「……はい」
体温計を脇に挟む。
待っている間、何も考えないようにしていた。
看護師「……あれ?」
sha「……なに?」
看護師は、数字を確認してから、少し首を傾げる。
看護師「体は問題ないんだけど、今日ちょっと元気なくない?」
sha「……そう、ですか」
無意識に、視線を逸らす。
看護師「昨日より今日静かだな〜って思って」
sha「……」
否定しようとして、 でも、できなかった。
sha「……たぶん、眠いだけです」
看護師「そっか」
優しく笑って、 でも、どこか見抜いた目。
看護師「無理しないでね」
看護師「気持ち沈む日もあるし」
sha「……はい」
看護師が出ていく。
扉が閉まる音が、やけに大きく聞こえた。
sha(……元気ない、か)
自分では、普通にしているつもりだった。
ちゃんと返事もした。 ちゃんと笑った。
それでも。
sha(……ロボロ、今日来ないんかな)
そう思った瞬間、 胸の奥が、きゅっと縮む。
sha(そういえば今日ロボロ休みなら誰が来るんだろう…)
sha(……別に、誰でもいいはずなのに)
天井を見つめる。
白い。
昨日と同じはずなのに、今日はやけに遠い。
コン、コン。
別の看護師が入ってくる。 名前を呼ばれる。
淡々とした声。
sha「……はい」
返事はできる。
質問にも答えられる。
でも、どこか噛み合わない。
看護師「今日は検査ないから、ゆっくりしててね」
sha「……分かりました」
sha(……ロボロやったら……もう一言、変なこと言ってたんやろな)
sha(……今頃、何してるんやろ)
考えても、答えは出ない。
sha(……会えん日って、こんな長かったっけ)
時計を見る。
まだ、午前中。
sha(……昨日は、あんなに近くにおったのに)
時計を見る。
針は、もう夕方を指していた。
sha(……今日は、もう来ないかな)
そう思った瞬間だった。
コン、コン。
sha「……はい」
扉が開いて、看護師が顔を出す。
看護師「シャオロンくん、面会の人来てるよ」
sha「……え」
一瞬、言葉が詰まる。
心臓が、はっきり音を立てて跳ねた。
sha(……面会)
名前は、呼ばれなかった。
それでも。
sha「……誰、ですか」
声が、少しだけ上ずる。
看護師「さあ?」軽く笑って言った。
「行ってみたら?」
sha(……違ったら、どうしよ)
期待して、外れて、また一人になる。
それが怖くて、すぐには立ち上がれなかった。
でも。
sha(……それでも)
ベッドを降りる。
スリッパの音が、やけに大きい。
廊下に出た、その瞬間。
「シャオロン!」
聞き慣れた声。
振り向くより先に、言葉が飛んできた。
「遅くなった! ほんまにすまん!」
sha「……ロボロ」
そこに立っていたのは、見慣れた背の高さ。
少し乱れた髪。
息を切らした、ロボロ。
rbr「今日、来れへんと思ったやろ」
sha「……」
言葉が、出てこない。
rbr「……シャオロン?」
sha「……来ないと思ってた」
それだけ言うのに、喉が詰まった。
ロボロは一瞬黙って、それから、少し困ったように笑う。
rbr「せやろな、ごめんな」
sha「……」
何か言おうとして、でも、全部どうでもよくなった。
sha(……来てくれた)
それだけで、今日はもう十分だった。
ー朝・ロボロ視点ー
目覚ましは、鳴らなかった。
rbr(……あ)
窓の外は、まだ薄曇り。
仕事がない朝の静けさに、少しだけ違和感を覚える。
rbr(……今日、休みやったな)
rbr(……今頃シャオロン何しとるんやろな…)
病室の朝。
検温、回診、落ち着かない時間。
rbr(……会いに行くとしても昼過ぎくらいがええか)
そう思って、行く準備を後回しにした。
とりあえず最近中々睡眠時間が取れなかったことを思い出し、昼過ぎまでもう一度寝ることにした。
起きて時計を見る。
思っていたより、時間が過ぎている。
rbr「……あ」
胸の奥が、少しだけざわつく。
rbr(……待っとる、よな)
「来る来る」って、軽く言った。
でも、言われた側は……。
rbr(……来るかどうか分からん時間が、一番しんどい)
急いで上着を掴み、家を出た。
病院に着いた時、空はもう夕方の色だった。
rbr(……あかん、結構ギリや)
息を整えながら、受付を済ませる。
rbr(……怒られるやろな)
それでも、シャオロンの顔が浮かんで、足が止まらなかった。
rbr(……シャオロンに会いたいな)
ー夕方 病室にてシャオロン視点ー
ベッドに戻ると、ロボロはいつもの位置に椅子を引いた。
rbr「……ほんま、遅なってごめんな」
sha「ええよ、来てくれて嬉しい」
そう言ったあと、少し間が空く。
rbr「……今日、元気なかったって言われたやろ」
sha「……」
sha「……看護師に」
ロボロは小さく息を吐いた。
rbr「やっぱりな」
sha「……分かるんや」
rbr「顔見たら、分かる」
sha「……来ないと思ってた時間、長かった」
声は小さい。
責めるみたいには、言えなかった。
rbr「……うん」
rbr「それは、俺が悪い」
言い訳はしなかった。
それが逆に、胸に残る。
sha「……俺は、来てくれてすごく嬉しい」
sha「でも、ロボロの休み、俺が使ってええんかなって」
rbr「休みの使い方くらい、俺が決めるわ」
rbr「シャオロンに会わん休みの方が、もったいない」
rbr「今日は、来たいから来た。だから気にせんでええよ」
sha「……」
一瞬、何か言おうとして、やめた。
代わりに、ほんの少しだけ口元が緩んだ。
sha「……ありがとう」
rbr「いーえ」
そう言ったロボロも口元が緩んでいた。
しばらく、二人とも黙っていた。
ロボロは、シャオロンの手元に置かれた点滴の管を見ていた。
rbr「……増えたな」
sha「……ああ、これ?」
sha「んー、一本増えちゃった。でもだいじょーぶ!心配しないで」
rbr「……そっか」
少しだけ、間を置いて、ロボロはそう言った。
sha「うん」
即答だった。
sha「昨日も今日も、ちゃんと起きてるし」
sha「喋れるし、痛くもないし」
自分で言いながら、“理由”を並べていることに気づく。
rbr「……ん、わかった」
多分、納得したわけじゃない。
でも、踏み込まなかった。
sha(……優しいな)
優しいから、聞かない。
優しいから、信じるふりをする。
sha「ロボロ」
rbr「ん?」
sha「今日さ」
sha「ここ、おってくれるんやろ」
rbr「当たり前や。消灯まで居る。」
それを聞いて、少しだけ安心した。
sha(……今日は、ひとりやない)
ロボロは椅子に深く腰掛けて、腕を組んだ。
いつもの、見守る姿勢。
その時。
sha「……っ」
sha(……あ)
小さく咳払いをしようとして、 でも、抑えきれなかった。
「……ゴホ、っ」
一度。 それで終わると思った。
「ゴホ、ゴホ……っ」
息を吸うと、少し痛い。
rbr「……シャオロン?」
sha「だいじょ……っ」 言い切る前に、また咳が出た。
慌てて、口元を手で押さえる。
sha「……っ、ごめん。もう大丈夫やから」
そう言って笑おうとしたけど、 うまく口角が上がらなかった。
rbr「……熱は?」
sha「……たぶんないと思う。朝、測ったし」
でも。 額に、じんわり汗が滲んでいるのを、 自分でも感じていた。
ロボロは、何も言わずに立ち上がった。
そっと、額に手を伸ばす。
rbr「……あついな」
sha「……え」
rbr「熱、あるやろ」
sha「……」
sha「……さっきまでは、大丈夫やったのになぁ、」
rbr「そうか…。でも今は安静にしとかな、」
ロボロの声は、静かだった。
怒ってもいない。 責めてもいない。
sha(……ばれた)
sha「……ごめん」
rbr「謝ることじゃない、大丈夫やで」
ロボロは、ナースコールに目を向けた。
でも、すぐには押さなかった。
rbr「しんどいか?」
その問いに、 すぐ答えられなかった。
sha(……しんどい、のかな)
sha「んー、ちょっとだけ」
sha「でも、ほんまにちょっと」
rbr「…………」
ロボロは、しばらく何も言わなかった。
sha「……ほんまに大丈夫やから、ちょっと咳出ただけ。」
sha「熱も、たぶんすぐ下がるし」
言葉が、少し早口になる。
sha「今までだって、こんなん何回もあったやろ」
sha「そのたびに、寝たら治って——」
「ゴホ、ッ」
途中で、また咳が出た。
今度は、さっきより酷い。
胸の奥が、きしむ。
sha「……っ」
息を吸おうとして、少しだけ詰まる。
rbr「シャオロン」
呼ばれて、顔を上げようとした。
でも、視界が一瞬、揺れた。
sha(……あれ)
sha「……大丈夫」
反射みたいに言った。
自分でも、驚くくらい早く。
sha「ちょっと、目眩がしただけや」
そう言って、笑おうとする。 でも。
rbr「……今、何色見えた」
sha「……え」
rbr「床」
一拍、遅れて、答える。
sha「……白、やろ」
ロボロは、はっきりと首を横に振った。
rbr「ちゃう」
rbr「床、今グレーや」
sha「……」
言い返そうとして、 でも、頭がぼんやりして、言葉が出てこない。
sha(……あ、ほんまや)
気づいた瞬間、 身体が、急に重くなった。
sha「……あれ……ちょっと、力、入らん……」
ベッドの縁を掴もうとして、 指が、うまく引っかからない。
rbr「シャオロン!」
ロボロが、すぐに立ち上がって支えた。
sha「……ごめん」
sha「大丈夫って、言ったのに……」
声が、震える。
rbr「大丈夫って言わんでいい」
rbr「今は、しんどいって言っていい時やから…」
その言葉に、 胸の奥が、きゅっと縮んだ。
sha「……しんどい…かな、 」
それを聞いたロボロは、迷わずナースコールを押した。
コメント
4件
やばやばやば、こーいう片方が病気とかで、うわぁー、ってなってるの好きすぎる、……はぁ、尊過ぎてため息でるわ、
初コメ失礼します お話全て見させてもらいました! 毎回毎回すごく面白くて、愛読させてもらってます!