テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ BL要素 が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
ナースコールを押した直後だった。
看護師「シャオロンくん、大丈夫!?」
ほとんど間を置かず、カーテンが勢いよく開く。
sha「……あ、だいじょ……」
言いかけて、咳が絡んだ。
看護師「ちょっと待ってね、今測るから」
慣れた手つきで体温計を差し込まれる。
看護師の視線が、シャオロンの顔を素早くなぞった。
看護師「顔、赤いね。それと息、ちょっと荒れてる」
rbr「……さっきまではこんな感じじゃなくて 」
ロボロの声が、少しだけ早い。
体温計が鳴る。
看護師「……38.9」
一瞬、空気が止まった。
看護師「………高いね。シャオロンくん、しんどかったら言っていいんだよ」
sha「……だいじょ、ぶ……」
看護師の人がロボロの方を見て、
看護師「ロボロ先生……!?居てくださったんですね」
その声に、ロボロが一拍遅れて頷く。
rbr「はい」
看護師は、状況を一瞬で切り替えた。
看護師「先生、今から追加でバイタル取ります。解熱剤、準備しますね」
rbr「……お願いします」
その横で、 ロボロはもう一度、シャオロンの顔を見る。
さっきより、明らかに――赤い。
rbr「……こんな熱、出てるなんてな……」
思わず漏れた声は、医師としてじゃなく、知ってる人間としての声だった。
sha(……あ、驚いてる)
それが分かってしまった。
看護師は、点滴台の準備に入った。
手際よく、でもどこか急いだ動き。
その間。 ロボロは、シャオロンのすぐそばに腰を下ろした。
rbr「……びっくりしたな」
小さく、息を吐く。
sha「……ごめん」
反射みたいに、そう言った。
rbr「謝る必要ないで」
ロボロは笑ってそう言ってくれた。
多分俺を安心させるためだろう。
迷惑かけてるなぁ……。と思うと申し訳なかった。
看護師「今日はこのまま、しっかり様子見ましょう」
様子見、という言葉が、やけに重たく落ちた。
sha(……ああ、悪くなってるんや)
はっきり分かるほど、頭はもう、冴えていない。
sha「……ロボロ」
rbr「ん?」
sha「……消灯まで、って……」
そこまで言って、続きが、うまく出てこなかった。
rbr「居るよ。今日は、どこにも行かん」
その即答に、胸の奥が、少しだけ、ほどけた。
sha「……よかった」
瞼が、勝手に重くなる。
咳はまだ出るけど、それを気にする余裕も、もうない。
sha(……ひとりやない)
その安心だけ抱えたまま、意識は、ゆっくり沈んでいった。
どれくらい、眠っていたのか分からない。
sha(……さむい)
夢を見ていた気がするけど、内容は思い出せなかった。
ゆっくりと、目を開ける。
病室は暗くて、カーテンの隙間から、廊下の灯りが細く差し込んでいた。
機械の音が、一定のリズムで鳴っている。
sha(……夜や)
喉が、ひどく乾いていた。
sha「……っ」
小さく咳が出そうになって、慌てて飲み込む。
その時。
「……起きた?」
すぐ横から、安心する声がした。
sha「……ロボロ?」
視線を動かすと、椅子に腰掛けたまま、ロボロがこちらを見ていた。
電気は点いていないのに、顔だけは、はっきり分かる距離。
rbr「大丈夫か」
sha「うん」
条件反射みたいに答えてから、自分で、その言葉が少し嘘っぽいことに気づく。
rbr「喉、乾いた?」
sha「……ちょっと」
ロボロは静かに立ち上がって、ベッド横の棚から紙コップを取った。
水を少しだけ注いで、ストローを差す。
rbr「一気に飲まんでええからな」
sha「……ん」
ストローに口をつける。
冷たい水が、喉を通る。
sha(……生き返る)
あっという間に飲み終わった。
rbr「もうええか」
sha「……うん、ありがとう」
ロボロは、また椅子に戻った。
さっきと同じ位置。
少しも、動いていなかったみたいに。
sha「……ずっと、おったん?」
rbr「ん」
sha「……寝てないやろ」
rbr「仮眠くらいはな」
多分、嘘だ。
sha(……無理してる)
そう思ったけど、口には出さなかった。
しばらく、音のない時間。
点滴が、静かに落ちていく。
sha「……夜になるとさ」
rbr「ん?」
sha「……ちょっとだけ、怖くなる」
自分でも、意外なくらい素直な声だった。
ロボロは、すぐに何も言わなかった。
少し間を置いてから、椅子ごと近づく。
rbr「怖い時はな、誰か起こしてええんやで」
sha「……今、起きてるやん」
rbr「せやから、丁度ええやん」
sha「……ロボロ」
rbr「ん?」
sha「……まだ、居る?」
rbr「居る」
即答。
rbr「朝までちゃんと居るよ」
sha「……そっか」
瞼が、また重くなってきた。
sha(……ほんまに、ひとりやない)
意識が落ちる直前、ロボロが、小さく言った。
rbr「……おやすみ、シャオロン」
その声を聞きながら、 シャオロンは、もう一度、眠りに落ちた。
―翌朝・病室―
目を覚ますと、窓の向こうが、少しだけ明るくなっていた。
sha(……朝や)
身体は重いままだけど、昨夜より、呼吸は少し楽だった。
視線を横に向ける。
椅子に座ったまま、ロボロが、うとうとしている。
腕を組んで、頭が少しだけ前に落ちていた。
sha(……ほんまに、居たんや)
sha「……ロボロ、おはよ」
rbr「……ん」
すぐに、目が開いた。
rbr「起きたか」
sha「……うん。まぁ、朝やし」
rbr「せやな」
それだけ言って、ロボロは軽く背伸びをした。
それから、シャオロンの額に、手を伸ばす。
rbr「……熱は」
sha「……まだ、ちょっとしんどい」
rbr「正直でよろしい」
少しだけ、笑う。
看護師が来て、バイタルを取って、 「熱、下がってますね。多分昨日のは疲れでしょう。 出来るだけ安静にしてくださいね」と言った。
その言葉に、ロボロが、ほっと息を吐くのが分かった。
―昼前―
点滴が一つ終わって、 病室の空気が、少しだけゆるむ。
sha「……なぁ」
rbr「ん?」
sha「……ロボロ、今日ほんまは休みやろ」
rbr「せやで」
sha「……なんで来たん」
少しだけ、間。
rbr「来たかったから」
sha「……それだけ?」
rbr「それだけ」
あまりにも、あっさり言うから、 逆に、言葉に詰まる。
sha「……仕事、溜まってるんちゃうん」
rbr「まぁ、溜まってる」
sha「……」
rbr「でも今は、こっち優先」
sha「変やなぁ〜」
rbr「知ってる」
sha「でも、ありがとう」
二人して、小さく笑った。
sha「……なぁ」
rbr「まだ何かあるんか」
sha「……ロボロって、コーヒー派?」
rbr「急に何の話や」
sha「暇やから」
rbr「ん〜、ブラック」
sha「苦いのによく飲めるね」
rbr「シャオロンが甘すぎんねん」
sha「砂糖は正義です〜」
rbr「はいはい」
そんな、どうでもいい会話。
でも、こんなふうに笑える時間が、こんなに嬉しいとは思わなかった。
sha(……ずっと、こうやったらええのに)
ふと、思ってしまう。
それからもどうでも良いことをたくさん話した。
笑い疲れて、二人とも、少し黙る。
sha「……なぁ、ロボロ」
rbr「今度は何や」
sha「……俺さ」
言葉が、喉に引っかかる。
rbr「ゆっくりでええよ」
sha「……ロボロがおると、すっごい楽しい」
rbr「それは俺もや」
視線が、絡む。
sha「……なぁ」
rbr「ん?」
sha「……このまま、もうちょい一緒におってもいい、?」
rbr「それはな」
ロボロは、少しだけ笑って、 「今さらやろ」と言ってくれた。
―午後・病院の庭―
病室を出て、ゆっくり歩く。
外の空気は、思っていたより冷たくて、でも気持ちよかった。
ーー 時は少し前に遡る
rbr「シャオロン、ちょっと行きたい場所あるから、ついてきてくれん?」
sha「……うん、いいよ」
それだけで、ロボロは理由を言わなかった。
でも、不思議と不安はなかった。
そして今。
自販機の前で立ち止まる。
rbr「何飲みたい?」
sha「え、急に?w」
sha「んー、じゃあ、甘いやつ」
rbr「やっぱりな」
小さく笑って、ロボロはボタンを押す。
缶が落ちる音が、やけに大きく聞こえた。
ロボロも自分の分を買って、二人で庭のベンチに並んで座る。
しばらく、どうでもいい話をした。
天気のこととか、病院のご飯の話とかいろいろ。
でも、ロボロはどこか落ち着かなくて、缶を持つ手を、何度も動かしていた。
rbr「……なぁ、シャオロン」
sha「ん?」
rbr「今日はな、シャオロンに伝えたいことがあってん」
sha「なに? なんでも聞く」
ロボロは、一度だけ深く息を吸って、まっすぐこっちを見た。
rbr「シャオロンのことが、好き」
rbr「もちろん、恋愛的な意味で」
一瞬、言葉の意味の理解が追いつかない。
rbr「俺と付き合ってほしい」
心臓が、強く跳ねた。
sha「……え……」
嬉しいのに、怖くて、気づいたら、視界が滲んでいた。
sha「俺……長く生きられないよ……?」
声が震える。
rbr「うん」
sha「……そしたら、ロボロ優しいから、悲しませちゃう」
rbr「うん」
sha「俺、迷惑たくさんかけるよ?」
rbr「全然ええよ」
sha「……それでも、いいの……?」
ロボロは、少しだけ笑って、でも、迷いはなかった。
rbr「もちろん良いに決まっとるやろ」
rbr「俺は”シャオロンが”良い」
rbr「むしろ、シャオロンじゃないと嫌や」
その瞬間、涙が止まらなくなった。
sha「……っ、ずるいなぁ……」
rbr「何がや」
sha「そんな言い方……俺、ロボロのこと諦めようと頑張ってたのに……」
ロボロは何も言わず、ただ隣に座ったまま、そっと距離を詰めた。
sha「……それでも、そばに居てくれる?」
rbr「居るで。何があっても」
sha「……じゃあ」
少し間があって、シャオロンは小さく息を吸う。
sha「……俺で、よかったら……」
sha「よろしく、お願いします」
そう言うシャオロンは、ロボロが今まで見た誰よりも、綺麗だった。
ロボロは、しばらく何も言わなかった。
それから、ゆっくりとシャオロンの方を向く。
rbr「……触れてもええか?」
sha「……うん、いいよ」
返事は小さかったけど、確かだった。
rbr「……嫌やったら、すぐ言って」
sha「……言わないよ」
sha「やって、ロボロにされて嫌なことなんてないもん」
その言葉に、ロボロは小さく息を吐いて、 シャオロンの唇に、そっと触れた。
一瞬だけ。
確かめるみたいな、軽いキス。
離れた時、シャオロンの目から、また一粒、涙が落ちた。
rbr「……あ、あかんかった?」
慌てたように言うロボロに、シャオロンは首を振る。
sha「……ちがうよ、その、嬉しくて……」
そう言って、目元を指で擦る。
でも、すぐに手を下ろして、ロボロを見る。
sha「……今の、夢じゃないよね?」
rbr「ちゃんと現実」
sha「……そっか」
ほっとしたように息を吐いて、 シャオロンは、小さく笑った。
sha「俺、幸せだな〜、」
rbr「んふ、俺もやで、シャオロン」
そう言って、ロボロはベンチの背に腕を回す。
抱き寄せるほどじゃない、でも離れない距離。
sha「……なぁ、ロボロ」
rbr「ん?」
sha「恋人、やんな……俺ら」
rbr「せやな」
sha「……変な感じ」
rbr「俺も」
sha「でも、嫌じゃない。むしろ嬉しい。」
rbr「それは良かった」
二人で、同じ空を見る。 風が、さっきより少しだけ暖かい。
sha「……また、ここ来たいな」
sha「今度はさ、もっと元気な時」
rbr「そんならまた来よ」
sha「うん」
rbr「何回でも、一緒に行く」
シャオロンは、ロボロの袖を、そっと掴んだ。
sha「……離れんといてな」
rbr「離れんよ、こんな可愛いシャオロンが居んねんから」
sha「はぁ!?ロ、ロボロのばか!」
シャオロンは顔も耳も真っ赤だった。
sha「でも……好き」
rbr「知ってる。俺もシャオロンのこと好きやで」
その言葉に、シャオロンは静かに笑って、 ロボロの肩に、そっと頭を預けた。
病院の庭は、相変わらず静かで、 でも確かに、二人の世界になっていた。
コメント
5件
ウワァォァァァァァ!!!??付き合っ、え?付き合った…!?急展開最高すぎんだよぉぉ!やっぱ天才か、尊いって、
わ〜!!付き合った! 患者と医者の恋愛……良すぎます!