テラーノベル
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その日のカンナの服装は、紺色のタンクトップと淡い花柄のミニスカートだった。二人とも似たような背格好なのでサイズは問題ないが、晶子は心の中で悲鳴を上げていた。
「何これ? 肩はむき出しだし、胸元もこんなに広く開いてて。それに丈が短い。おへそが見えちゃうじゃない! カンナのスカートって見てる時は気にならなかったけど、こんなに短いの?」
晶子の制服は上は薄い水色の前開きの半袖ブラウス。左胸、肩甲骨のあたりに5センチ四方ぐらいの大きさの校章が付いている。カンナはバッグから同じぐらいの大きさのワッペンのような物を取り出し、校章の上に張った。晶子が何かと訊くと、カンナは得意げに答える。
「学園物のアニメに出て来る高校の校章。これなら晶子の学校の制服かどうかは分からないだろ?」
「そんな物どこで買ったの?」
晶子の問いに、カンナは有名なディスカウントストアチェーンの名前を口にした。
「ドン・ロシナンテ。駅前の」
「そ、そんな物まで売ってるんだ」
晶子のスカートを身にまとう段になって、カンナが四苦八苦し始めた。晶子の制服のスカートは青い下地に、鮮やかな緑と黄色のラインがチェック柄になっている。問題は裾の長さだった。
カンナはスカートのウェストを内側に折り返して短くしようとするが、そうすると裾が外側に不自然に広がってしまう。何度やってもミニ丈にならない。たまりかねたカンナが晶子に尋ねる。
「なあ、これどうやって裾上げればいいんだ?」
「ああ、それ無理だよ。うちの学校の女子の制服のスカート、ウェストの辺りの生地が加工してあって、折り返せない作りになってるの」
「はあ? だから晶子はいつも制服のスカート、ひざ丈だったのか。おいおい、女子高生つったらミニスカが常識だろ。ミニにできないように制服作るって人権侵害だぜ」
「そんな大げさな。カンナの方がいつも大胆過ぎるんだよ。今日のこれも、パンツ見えちゃわない?」
「いいじゃねえか、パンツぐらい。見られて減るもんじゃなし」
「だから、そういう問題じゃないって前から言ってるでしょ!」
それからカンナはくるぶしまでのソックスとローファーの革靴を履き、晶子は足元がアンバランスになるのでソックスとローファーを脱いでバッグに仕舞い、カンナのブロックヒールのサンダルを借りて履き替えた。
宇津Q
2,015
#いじめ
るあ🩵🦊🌙
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コメント
1件
第54話読んだよ〜!カンナと晶子の服装チェンジ、めっちゃ面白かった😭💕 カンナの「パンツぐらい見られて減るもんじゃなし」に笑ったし、晶子のツッコミがいつも通りで安心した笑 でも制服のスカートが折り返せない加工ってリアルで、そこまで考えてる設定に感動したよ!二人の距離感が伝わってきてエモかった〜次の話も楽しみにしてるね⋆♡