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エル@リム×受けデース
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床一面が真っ赤に染まり、部屋には腥い匂いが充満していた。手には固く握りしめられた包丁。そして床には……
ありえない。この僕が?殺人を?
これは何かの間違いだ。
そう自分に言い聞かせようとしても、頭の奥には自分がやってしまった、と目の前の光景を認めるような考えが溢れ出す。
死体には何回も刺された跡がある。指が荒れているのは、抵抗したからだろう。
違う、やめてくれ。僕がやったみたいになるじゃないか。
何回も否定しようとするが、頭には他人事のように事件を解こうとしている。
「ちが、ぅ!僕じゃ……僕が、」
必死に否定するが、頭にはどんどん事件の証拠隠滅の方法が流れてくる。
「っ僕の頭脳はこんな事の為に使いたかった訳じゃない!!!」
頭に流れてくる情報をかき消すように大声でそう泣き叫ぶ。
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床にペタリと座り込み、諦めたように頭から手を離す。
涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔を上げ、もう動かない死体を見つめる。
「……福沢さん……たすけてよ…」
か細い声でそう呟く。