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第1話 多分道は地獄の果てでも変わらない
小さい頃からずっと夜空が好き。
星が綺麗で、月も明るく、朝よりも特別みたいだから。
その中で僕は雲が一つも無くて星が輝いている夜の景色が1番好き。
「・・・」
「・・・おーい」
「麗麗さん、此処で何を?」
「・・・此処で?んー・・・空眺めてる」
「星ぃ?まあ、確かに綺麗だけどよ」
「・・・僕ね、この夜の景色が1番好き。」
「へぇ。」
「何故好きなのですか?」
「あまり覚えてないけど・・・寂しい時とかに空を見てた。今まで夜には慣れてたから何も感じないだろうなって思ってたけど、雲が一つも無くて星と月が輝いていて、その時にこの景色と夜が好きになった。」
「・・・相当すげぇ思い出だな」
「そうですね。・・・あの、」
「何?」
「どうした?」
「私達、もし仲間でなくてもきっとこの道だけは変わらないと思うんです」
「・・・もしも地獄の果てだとしても?」
「はい。だって、この理不尽的な世界で私達がこの道以外を選んでいるのなら、何をやっていると思いますか?」
「・・・想像出来ないや。前では良い子ぶっても、裏では殺し屋。」
「だよな 。俺もその道以外は有り得ねぇわ」
「でも僕だけはこの道以外、多分何も選べないし、選ぶ権利が無いと思うんだ」
「・・・どういうこと?」
「この殺し屋と言う暗くて明るい未来しか、道は残ってない。」
だから僕は人間を超えた能力を持っているんだと、彼奴はそう言った