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「しょっぴー反応し過ぎ〜」
「だって、これ凄くない?」
一方の渡辺は、いつもの様に目黒と肩を寄せ合い
一台のスマホで、何かを見ていた
「………」
毎度の事なのだが、俺はそれが気にくわない…
俺の翔太なのに…
『アイツ等、距離が近過ぎる!目黒!離れろ!』
心の中で叫んでみるものの
それだけでは、どうにもならず…
当の本人達は至近距離で
顔を見合わせて、微笑み合っていた
「………」
その光景を見て
どうしても俺は、2人を意識してしまいヤキモチを妬く
「はぁ…」
こうしていても悶々とするだけなので
仕方なく視線を外しスマホを見ていると
「これどう思う?」
深澤と康二に話しかけられて、会話を始めた
◇◆◇◆
しばらくして
「?」
ふと視線を感じ、横を見ると
「!」
その視線の先には愛しの翔太
しかし俺と目が合うと、慌てた様にその眼を逸らす
「?」
そんな事が、何度か続き…
「♪」
俺は嬉しくなって来る
だって、あの翔太が俺の事を気にしてくれている
大親友の目黒が側に居るにも関わらず
チラチラと俺に視線を向けて来る
『目黒に勝った…』
いつも皆んなで居る時は、翔太を目黒やラウールに取られて
惨敗していた俺だったが…
何だか今日は、優越感に浸る事が出来た
◇◆◇◆
各々、時間まで時間を潰し
廊下にある自販機で飲み物を選んでいると
同じ様に、飲み物を買いに来たらしい目黒に会った
「奢るよ」
そう言って、選ぶ様に促すと
「ありがとう」
嬉しそうに、笑顔でお礼を言われてしまった
「楽屋、戻る?」
「あっ、うん」
その後も、笑顔で雑談をしながら並んで歩く…
何だか今日は、目黒に優しくしてやりたい気分だった