テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
楽屋に戻った目黒が…翔太の側に座ったのが見えたが
心に余裕のある俺は、動揺すらしなくなっていた
【今夜、会える?
俺、今日車で来てるから家来ない?】
目黒が、差し入れのお菓子を漁りに行っている間に
1人になった翔太にLINEを送る
勿論、翔太のスケジュールは確認済みで
2人共、今日はこの仕事でラストの予定だ
2人揃って早めに上がれるこんな日は、非常に珍しく
神様が、いつも頑張っている俺に与えてくれたプレゼントの様に思えて来る
【うん、行く!
今日は、照のチャーハンが食べたい♪】
もしかしたら
【サウナ行くから】
と断られたりするかも…何て、少し不安があったものの
間一髪入れずに、既読になり
すぐに良い返事が返って来た
【任せて!
最近、新しい味付け覚えたんだ〜
翔太好みの味だと思う】
自分で言うのも何だが…
俺は、尽くすタイプだと思う。
この前、本屋で悩んで買ったレシピ本には
翔太好みの料理がたくさん載っていた…
普段は買わない種類の本を買ったのは
勿論、翔太の胃袋を掴む為!
【本当!やった!】
【翔太は少食で
夕飯、すぐに入らなくなるから…
ケータリングは、ほどほどね】
【了解〜】
そこで、目黒が戻って来て
俺達のLINEも、ここで終了…
それでも、大切な人との楽しみな予定が一つ増え
「しょっぴーの好きそうなの、沢山見つけたよ〜」
目黒が持って来た、たくさんのお菓子を手渡された翔太が
「こんなに食えないって〜」
苦笑いしているのを見ながら、喜びを噛み締めていたのだった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!