彼氏の阿形くん

今日はあぎょうくんとデート！

半同棲だが、いつも待ち合わせは外でしている。

初デートの時、あぎょうくんが2時間前ぐらいから待ってたらしい。

その時「待つのドキドキして楽しかった！」なんて言うからそれからずっと外で待ち合わせ。

でもその日以来私が先に先に着いているんだけどね

今日は風邪の謝罪を込めてのデート！

「どこに行きたい？〇〇ちゃんがきめて！」なんて聞いてくれたから友達の誕プレを買うのに付き合ってもらうことに。

今日は寒くって。

時折手に息をかけて温める。そんなとき、

「〇〇ちゃんっ、！」

走ってくる彼の姿が見えた

「あぎょうくん！」

「じゃあ行こっか！」

なんてサラリと恋人繋ぎをする。

さっきまで冷たかった手から心まで温まっていく気がした。

「ごめんね、手冷たいよね」

「ううん、全然！むしろ冷たくて気持ちいいよ！俺〇〇ちゃんの手すごく好き」

なんて予想の斜め上の返し。

デートしょっぱなからずっとドキドキしてて

ああ、なんて優しい人なんだ。

ずるいなあ…

「あ、これどうですか！」

「俺が〇〇ちゃんの友達なら超喜ぶ！〇〇ちゃんセンスいい！」

「ふふ、そうかな… じゃあ会計してくるね」

「うん！」

「次どこ行こっか、？ 」

正直言うと荷物が重くてあまり歩きたくは無い

「あ！ごめん、荷物重かったよね…

直ぐに気づけなくてごめんね」

そう言うと同時に手に持っていた荷物があぎょうくんの手に。

「いや、私が買ったものだし自分で持つよ！」

どう説得しようと悩んでる中、

手をひっぱられ握られる。

「〇〇ちゃんは俺の手だけ握ってればいーの」

繋がれた手から体中が温まっていく気がした