テラーノベル
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メンバー全員で使ってる控室のドアを開けると、そこには深澤と照、阿部ちゃんがいた。みんなして「おー、佐久間」「台本読み終わった?」と呑気に声をかけてくる。
ごめんな、今から驚愕させるけど後で謝るから許してくれ。
中に入ってぐるっと見回すと控室の端の方、壁際のパイプ椅子に座って何やら台本を見ている蓮の姿を見つけた。
天下の目黒蓮がパイプ椅子なんて座ってんなよ!
いやこれは完全に八つ当たりだ。パイプ椅子ごめんなさい。
蓮の方にずんずん近付いていくと、俺の姿に気付いて少し動揺した顔してる。
そりゃそうだ。さっきまで俺に無許可でキスしてたもんな。そりゃあ気まずいだろ。
だからって、絶対逃がさないけど。
「さ、佐久間くん…?」
「…絶対許さねーから」
蓮の前に立って、じっと睨み付けながら襟首を掴む。殴られるとでも思ったのか蓮はぎゅっと目を瞑ったから、逆に都合がいい。
何かを察知したらしい阿部ちゃんが後ろから「ちょ、佐久間! 待って!!」って止めたけど、聞こえなかった振りをする。
襟首を掴んだ勢いのまま、目を閉じた蓮の唇にキスをした。
よっぽどびっくりしたのか蓮の肩が大きく揺れたけど、そんなことお構いなしに更に強く唇を押し付ける。
蓮は押し返すでも、逃げるでもない。
もしかしたらただ固まってるだけかもしれないけど、それをいいことに唇の隙間から舌を捩じ込む。そのまま蓮の舌に絡めると、それまで無反応だった蓮の手が俺の腕をぐっと掴んだ。
そのまま突き放されるかと思ったけど蓮の舌も俺の動きに応え始めて、そのままお互いの唇を貪り合う。
あ、やばい。すげー気持ちいい。
これまで蓮がくれたキスは触れるだけのものだったから、深いキスがこんなに上手いなんて知らなかった。
「ん、んふ…んっ」
「っ、は…」
どこで覚えてきやがったんだって、ちょっとムカついて。舌の先に軽く歯を立てると、それを咎めるように舌を絡めて強く吸われた。
さすがにこれ以上してたら完全に勃つかもって我に返って、ようやく唇を離す。
俺を見上げる蓮は頬を紅潮させて、肩を上下させながら荒く息を吐いている。多分、俺も似たようなものだろう。
男前でエロくて、ちょっとやばい。
「…な、なに…? 何で…」
「何でじゃ、ねーよ…バカ…ッ」
あんだけ熱烈にキスに応えたくせに、何だよその戸惑った顔は。
控室に来る前の苛立ちが蘇ってきて、改めて蓮の襟首を掴み直す。
「何がごめんねだよ、何がこれで最後にするだよ…っ。そもそも何も始まってないのに、何を終わりにすんだよっ!!」
「…っ! やっぱり、起きて…た…?」
「やっぱりじゃねーよ! 起きてるに決まってんだろ?! むしろ最初から寝てなかったわ!!」
「……え…いつ、から…?」
「一番最初からだ、このバカ!」
俺の答えに蓮の顔がさーっと青褪めていく。でもその後すぐに今度は赤くなってきて、普段クールぶってる蓮の百面相につい笑いそうになった。
「な、何で止めてくれなかったの…? てっきり寝てると思ったから、俺…」
「そんなの、止める必要がなかったからに決まってんだろーがっ!?」
「え…何で…だって佐久間くん、ふっかさんが好きなんでしょう?」
「え?」
「「「は?」」」
蓮の突拍子もない発言に、俺の後ろでこっそりと控室を出ようとしていた3人が振り返る。
特に照。ドスが効いててマジで怖ぇんだけど。
「おい、佐久間…どういうこと…?」
「いや待って、俺は無実だから! お前がいるのに深澤に横恋慕とか絶対ないし!! てゆーか、深澤はないから!!!」
「おい待て、それはそれで俺に失礼だろ」
ついさっきまでディープキスなんてかまして一触即発な雰囲気だったのに、蓮の発言から何だこの空気。
そもそも何で蓮はそんな勘違いしたんだ?
コメント
2件
いつも楽しみにしてます✨ ようやく進展する2人🥹🖤🩷 さっくん男前すてきっ‼︎‼︎