TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

エンジンの運転でルド達は掃除屋本部へと戻ってきた。


「じゃあまた後でなルド!」

「おっ…」


入り口を潜ると短髪で褐色肌の女性が座っていた。


「うちの受付嬢のセミュだ。セミュ、客だ」

「ん。初めまして期待の新人さん。あなたのことはエンジンから聞いてる。出身のこともだけど直で視せてもらいたいの。あなたのポテンシャルを。ああ、あとラム」

「んぁ?」

「ボスからの伝言よ。」

「うへぇ、アイツから?やな予感…」


ラムレザルはセミュから一枚のメモ用紙を受け取り奥へと姿を消した。

その後セミュは人器を使ってルドのポテンシャルを視ると…


「ッ!」

「どうした?何が視えた?」

「……あぁそうね。身体能力は元々高いから一から鍛える必要は無い。人器との調和も群を抜いてる。ただ、まだ使い方が安定してない…訓練が必要よ。」

「……それだけか?」


セミュは言いずらそうに視線を手元に落とした。


「ありがとなセミュ。とりあえずボスに会わせてくるわ」

「………えぇ」


「掃除屋は “戦闘員” “守衛” “サポーター” で総勢100人いるが掃除箇所によって他の拠点に滞在するから本部に全員集まることは少ない。ちらっと顔合わせしとくか?」

「顔合わせ!?」

「まぁどうせ今日は少ないだろうしすぐ終わ…」


そう言いつつ休憩室の扉を開くと予想していた人数を上回る人数がいた。


「…………うん。めっちゃいた。後にしよう」


中にいたメンバーはラムレザルに収集をかけられたメンバーであることをエンジンは知らない。


「ここがボスの部屋。」

「じゃあ早く上に行く方法を…」

「待て待て。お前会ってすぐ《天界の行き方教えろ!!》って言うつもりだろ」

「!」


エンジン曰く情報はどこに行っても貴重で簡単に教えてもらえるわけがない。と


「お前は見返りとしてここで働くことはお前の口で言え。それとさっきは必要だからオレの口から言ったがボスに人器のことは聞かない方がいい。てかボスの人器はオレら…あ、いやラムは知ってるかもな。掃除屋の古株って聞いてるし」

「……」


ここまで聞くとルドは深呼吸をして扉を開けた


「よ」

「………」

「あれ」


ボスの執務室にはさっき別れたはずのラムレザルが鎮座していた。


「アイツは出張だ。」

「はあ!?え、はあ!?」

「あーなるほどハイハイまたね」

「悪いな。アイツここのトップのくせに気まぐれで行方不明になるんだ」

「じゃあどうすんだ!!」

「ラムの権限で仮に入れられないのか?」

「……職権乱用って言葉知らないのか?ワタシはただのNo.2。そこまでの権限は無ぇよ」


手元の書類を見ながらイライラしたように言ったラムレザル。

ボスが行方不明なのは日常茶飯事なんだろう。


「じゃあさ仕事の見学したらいいじゃん」

「リヨウか」

「どっちみちボスが帰ってくるまでルドは正式に入れないしとりあえず “見習い” として行動させてみようよ。ラムの権限ならこれぐらいはOK貰えるでしょ?」

「ワタシはこれから仕事だから。お前らで勝手にしろ」

「なら決定だね!ルド!」

「エンジン、この報告書もっと綺麗に書け」

「無理」

「けつ毛燃やされてパンイチで掃除屋のオーナメントにされたいようだな。」

「すいません。綺麗に書き直させてもらいます」


ルド達をその場に残しラムレザルは執務室を後にした。


「あー、ヤダヤダ。大体人手不足にも程があるんだよなぁ…まあ人器持ってるやつが多かったら敵も増えるだけだしなぁ…だからといって1人で7件はイカれてるよ」

「ごめんなさいねラム。ランクの問題上あなたしか適任者がいなくて。ザンカもつれて行く?」

「ダメだ。この仕事は大柄で動きが素早い奴が多い。それが軍隊並にいるエリアだし」

「あなたって結構甘やかすタイプよね」


こう見えてもかなり忙しいラムレザルは日々あちこちからの呼び出しに赴いている。

平日は分刻みのスケジュールでろくに寝れた試しがなく休日になると寝れなかった分を寝るように部屋から出てこない。

不眠に比例して煙草と酒が増えるのが最近の悩み。


「うーん。これ報告案件だな」


ポリポリと頭を掻きながら困ったように目の前で苦しむ斑獣を見る。

本部を出て既に四時間が経過した頃、最後の駆除をしていたらこの斑獣がおかしい事に気がついた。


「(いくら攻撃しても死なない…まぁワタシの人器を手を経由してから使ってるから素の力じゃないってのもあるか)…人器解放」


するとラムレザルの両手首に着けられた金のブレスレットが光だしラムレザルの両手の刺青が広がり拳が真っ黒になった。


「バチ殺しだな」


「お、やっと死んだ。」


十分程無心に殴り続けていたら斑獣が動かなくなった。


「手間かけさせやが…ん?なんだこれ」


崩れた斑獣から箸が出てきたのだ。


「箸?いや人器かこれは。人器の箸…?そう言えばここ最近の斑獣達の活性化が報告されてたな…何が起きてる?」


ここにいても何も変わらないのでラムレザルは箸を丁寧に懐にしまい込み本部へと戻った

この作品はいかがでしたか?

40

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚