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第十三章 「王都への招集」
翌朝。
学園中の生徒が講堂へ集められていた。
壇上には学園長と先生たち。
いつもより重苦しい空気が流れている。
学園長「昨日の夜。」
学園長が静かに口を開いた。
学園長「王都フェルグランへ、一通の脅迫状が届いた。」
教室がざわつく。
学園長「黒羽の紋章が押された手紙だ。」
pe「やっぱり…。」
peが小さく呟く。
学園長は続ける。
学園長「王都を守るため、学園から選抜隊を派遣する。」
その言葉に、生徒たちは息をのんだ。
学園長「今回選ばれたのは─」
学園長は九人を見渡す。
学園長「pe、kr、sn、tr、rd、md、kyo、cn、ru。」
九人「はい!」
九人が前へ出る。
学園長「お前たちは、ただ王都を守るだけではない。」
学園長は一枚の地図を広げた。
学園長「この任務の目的は二つ。」
学園長「一つ目。王都フェルグランの防衛。」
学園長「二つ目。」
学園長の表情がさらに真剣になる。
学園長「黒羽の組織の情報を集めること。」
九人は力強く頷いた。
出発は昼。
学園の正門前。
pe「みんな、忘れ物ないですか?」
peが荷物を確認している。
tr「俺は大丈夫!」
trは大きなリュックを背負って笑う。
sn「僕も準備できてます!」
snも元気よく答えた。
その横でkyoがため息をつく。
kyo「お前ら、遠足ちゃうねんぞ」
pe「分かってますよ!」
kyo「なんか楽しそうやけどな。」
pe「…ちょっとだけ。」
peが照れ笑いする。
pe「学園の外って初めてなので。」
kr「確かに。」
krが空を見上げる。
kr「俺も久しぶりだ。」
rd「よし。」
rdが全員を見る。
rd「出発するぞ。」
他八人「おー!」
九人は王都へ向かって歩き始めた。
学園を離れ、森へ入って数時間。
pe「きれい!」
peが木漏れ日を見上げる。
sn「静かですね」
snも周囲を見渡した。
cn「…静かすぎる。」
cnがぽつりと言う。
その一言で空気が変わった。
rd「どうした?」
rdが尋ねる。
cn「鳥の声がしない。」
kr「…!」
krも気づく。
確かに。
風は吹いているのに、森には生き物の気配がまるでない。
rd「全員、警戒。」
rdが剣の柄に手をかける。
その瞬間─
ガサッ!!
茂みが大きく揺れた。
sn「来ます!」
snが叫ぶ。
飛び出してきたのは、巨大な黒い狼。
赤い目で九人を睨みつけている。
ru「魔物か!」
ruが槍を構える。
しかし、その後ろからもう一体。
さらにもう一体。
気づけば十数体の黒狼が九人を取り囲んでいた。
md「カズガオオイ…」
mdが杖を構える。
tr「でも!」
trが拳を鳴らす。
tr「ちょうど体を動かしたかった!」
pe「前向きだなぁ。」
peが苦笑する。
rdは一歩前へ出た。
rd「ここで足止めされるわけにはいかない。」
風が剣に集まる。
rd「行くぞ!」
他八人「「「おう!!」」」
九人が同時に駆け出した。
その時─。
森の奥の木の上。
黒ローブの人物が静かに九人を見下ろしていた。
黒ローブの人物「…やはり動き出したか。」
その隣には、もう一つの影。
??「始めましょう。」
聞いたことのない声。
黒ローブの人物は小さく笑う。
黒ローブの人物「第一の試練を。」
その人物の足元には、黒い羽が一枚、ゆっくりと舞い落ちた。
─第十四章「第一の試練」へ続く。
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