※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
なぜなら絞り込めたフジの父親候補は、全国に何十万人もいるのだから――。
〈File23:父子の肖像〉
「とりあえず、この手紙の住所の辺りに行ってみましょうか」
そう言うや否や、彼女は手紙に書かれた住所をスマホで検索し始めた。
地図とにらめっこし、乗り換え案内アプリを立ち上げる。
住所の場所は同じ県内だが、どうやら電車を乗り継ぐ必要があるようだった。
「だが、そこにはもう住んでは……」
「あのね、あなたも探偵事務所の調査員なのよ。情報を鵜呑みにしないで、もう少し精査したら?」
本当に骨にしか興味ないんだから、と小声で付け足され、肩を竦めた。
フジは自分の足で父親が住んでいた家の場所を確かめた。
だが言い換えれば、確かめただけ、ということか。
「……本人がいないならその人物**********************
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