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※この物語はフィクションです。

実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。


「この子のお父さんは佐藤誠って名だった――」

〈File24:うつる病〉

「佐藤誠、か……」

老人に礼を告げて別れた後、彼女がほとんど独り言のような声音で言った。

彼女は淡々としてた様子だが、端々に落胆の色が潜んでいるような気がした。

フジには彼女の呟きが届いていなかったようで、俺はほんの少し彼女に身体を寄せる。

「どうかしたのか?なにか心当たりでも?」

「……多いのよ」

「多い?」

「年齢別の名前ランキングっていうのがあるんだけど、30~40代の男性は『誠』って名前がかなり多くて。何年もずっと1位か2位だったの」

「なるほど。理論上、佐藤誠は日本人にかなり多い名前ということか?」

「実際に多いのかはわかんないけどね。名前が一致しても、確証は得られないと思う」

「だが***********

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君の背骨に棲みたい

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