冥葬

手を叩く、腕が痛い。

喉が裂ける様に声が出ない。

あの人のせいだ。

誰かのせいだ。

自分が怖くて鏡を見れない。

爪を噛んでいる。

明日が門の開閉と同時に現れる。

見たことが無い風景に浮かぶあの人。

片方の耳から歪んでいるよ。

鉄の錆びる匂いと挙動不審なカラス達。

あー耳が痛い、酷い、鳴り、耳が、腐る、痛み。

開腹。開腹。開腹。

麻酔を打って、痛いの嫌だ、打って打って打って打って打って打って。

翼がもげてる誰でも少しでも痛みは感じる。

まだまだ暑い厚い熱い圧い篤い渥い敦い惇い亶い。

頭が焼けてるのを認めてください。

真っ白と真っ白としていました、あれをご覧ください。

山の奥からこのままさよなら。

松明の暗い光が人を導くんだって。

こんな場所も無い訳じゃなかったですが維持するなどはできないから。

必ず上手くする必要はあらず居なくなると意味がない。

どんなに喋っても聞いてはくれない。

見てもくれずただ漏れ出る毒を吸っていた。

今日も眠くならずに朝を見る。