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ー殺人鬼の子でも桜のように舞い散れるー
朝の会のようなものが終わり、次はアイドルレッスン?というものをやることになった。
体操服に着替えないといけないため、更衣室に来た。
「、、、」
適当にすぐ着替えて体操服になる。ジャージを着ようと思った時、ふと周りの視線が気になった。
「、、、////」ポー/ 「、、、////」ポー
色々な人(男子)が俺の事を見ているようだった。まあこの綺麗な身体だったらみんな見てしまうだろうと思った。
が、どちらかと言えば全員性的な目で俺の事を見ているのに気づいた。
「、、、はぁ、」
その男子の視線が、すごく気持ち悪く感じた。急いでジャージを着て、なるべく身体のラインが見えないようにした。
着替えが完了した。早く体育館に行こう。
「そんじゃ、アイドルレッスン始めんでー!」
先生がそう言った瞬間、皆がだるそうな顔で 「お願いしまーす。」と言った。
返事とかはめんどくさいので、俺は返事をしないでいた。
「今日やるのはーーーー」
そう、長々と話をされる。何を言っているのか分かんないし、どうでもいいため特に話を聞かなかった。
「そんじゃ、みんなやってけや〜!」
そしてやっとレッスンが始まるようだった。
「、、、、 」
特に何も無いが、俺は1人でダンスレッスンをやっていた。
正直ダンスというのはすごく簡単なものなんだと思った。まあ多分だけど俺の昔ながらの運動神経のおかげだと思うけどな。
ふと背後に気配を感じた。まあ多分どうでもいいことだと思うから、俺は気にせず踊り続けた。
そうした次の瞬間だった。
ドンッ!
「っ!」
急に後ろから背中を押されたのだ。
「くすくすっw」
笑っている人がいる。多分押したのはそいつらだろう。
突然の事でどうしようかと考えたが、すぐに地面に手をつけて、くるんっと回転した。
そして、なんとか着地できた。
「、、、ふぅー、」
一応怪我はせずに済んだが、さっきの様子を見て先生がこちらに駆けつけてきた。
「おい!桃!大丈夫か!?」
「えっ、はい。」
急に話しかけられビックリしてしまった。その為短い返事で返す。
「だ、大丈夫ならええんやけどな、、、」
そう言いホッとした表情を浮かべる。
ふとこの身体の主の記憶が流れ込んできた。
ドンッ!
「っ!?」ぐぎっ
「っーー!!!!」
「おい!桃!大丈夫か!?」
「あっ、先生!だ、大丈夫です、。」
「いやいや!絶対大丈夫ちゃうやろっ!」
「はぁ、足見してみ」
「だ、大丈夫ですって!」
「君が大丈夫でも、俺は大丈夫ちゃうねん!」
「な、なんでですか?」
「そりゃあ、君は大事な生徒やしな」
「!」
「、、、あ、ありがとうございます」////
「?おん!」
「あ、あの先生って手当、出来るんですか?」
「ああ!これでも一応保健の先生やからな!」
「何時でも手当したる!」
「あ、ありがとうございます、先生」////
「、、、、、、、」
前から桃とは仲良くしてたんだな。だから最初に呼ばれた時、宮麻ではなく桃だったんだな。
「あっ!それでも一応保健室は行っとき!」
「、、、特に怪我はしてませんよ?」
「一応や一応!!もしかしたら怪我しとる可能性もあるやろ!」
「、、、わかりました。」
「うん。わかったならはよ保健室行きぃ。」
そう言って先生は俺の頭を撫でた。
「、、、、、、」
なんだか、懐かしいな、、、
ー放課後ー
「、、、、、」
遅い。放課後になっても全然先生が来ない。
「はぁ、早く帰りたいんだけどなぁ、、、。」
そうため息を零していると後ろから声が聞こえてきた。
「?」
「せ、先生!好きです!付き合ってください!」
「、、、、、、」
なるほど。告白されてたから遅くなったのか。
って、先生と生徒の恋っていいのか?俺は世間には詳しくないけど、駄目なんじゃないのか?
「え、えっとー、」
先生が返事をしようとしている。どんな返事をするのか気になって俺は耳をすませた。
「す、すまんな。一応これでも教師やから。」
まあそれはそうだろう。先生は生徒の告白を断ったらしい。
「うぅ、はい、、、」
って意外と先生ってモテるんだな。
多分この子が退いた後、告白しようとしている人が沢山いる。
「先生!付き合ってください!」
案の定、別の人が告白をし始めた。
ーこのままだったらキリがないし、もう帰ろうかな、
そう思った時だった。保健室に誰か来たようで慌てて隠れてしまった。
「、、、、、、」
「あれ?先生に聞いたらここに桃くんがいるって聞いたんだけどなー?」
誰かは分からないが、どうやら俺を探しているらしい。
「うーん、何処にいるんだろう?えっ!もしかして帰った!?」
君がいなかったらそうしているよと言ってやりたいが、誰かは分からないためまだ隠れたまま息を潜める。
「うぅ、桃くーん!!いないのー?」
「、、、」
何時までいるつもりなんだ?此奴は。
「うーん、あっ!もしかして先生がいないからかっ!よぉし!先生を呼んでこよー!」
そう言い、どこかに行ったようだ。
「、、、、、」
思ったんだが、今先生は告白をされている途中だ。そこにさっきのやつが入ってきたら、、、。
地獄絵図の出来上がりだ。
「そういえば、この身体の主、、、。」
「確か先生のこと好き、、、なんだよな」
さっき記憶が流れ込んできた時にわかった。
先生が親切な行動をすればする程、この主は頬を染めていた。
「それに気づかない先生もどうかしてるよ、、、」
次回.帰り道
この物語、書くの楽しすぎて結構新作みたいなの出しちゃう。