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ゆっちゃん
(アメリカ目線)
「 おっはよ〜 、ソ連 ! 」
『 おはよう … 。』
「 テンション低いなぁ ! 」
『 逆になんでお前はそんなにテンション高いんだ … 。』
「 うーん 、なんでだろうね 。」
そう 、ニコニコと満面の笑みで述べると、ソ連は呆れた様なため息を吐く 。
その時 、目を伏せるから長くて綺麗に伸びた 、黒いまつ毛が目立つ 。
俺とは逆で凄く美しいと思う 。
見惚れていたのを誤魔化すため 、俺は笑顔で適当な話題をソ連に振る 。
ソ連はどんな話題にも新鮮そうな顔をして 、話しを聞いてくれる 。
ちゃんと色んな人と話しすれば、友達増えるタイプでしょ絶対 … 。
「 ねぇ 、もしよかったら今度俺の友達と話してみる ? 俺ばっかじゃつまんないんじゃない ? 」
『 なんだ急に 。俺は別にアメリカと話してるだけでもいいが ? 』
「 そぉ ? なんつぅか … 偶にはその … ソ連が他の人と話したいかな〜と思ったんだけど 。」
『 俺は別に陽ではないからな 。そこまで人との無駄な関わりは必要ないと思っている 。今はお前の話しを聞いているだけで十分だと俺は思ってるから 、大丈夫だ 。』
そうソ連はケロッとした顔で述べる 。
……… え ?
待ってそれ本当に言ってる ?
そんな顔で言うセリフじゃなくない ?? 俺だけでいいってだいぶ凄いこと言ってるよね ?
尊い通り越してちゅき 。
俺もソ連だけでいいかな〜 、なんて思っちゃうんですけど 。
俺は比較的陽だから大人数でいたいタイプなんだけど 、なんかソ連とだけは2人きりで話したいと思っちゃうなぁ〜 … 。
安心感があるんだよな 、ソ連って 。
落ち着いた雰囲気で 、大人びてるのに不思議とノリがよくて 、どんな話でも聞いてくれる 。
カリスマ ??
本当もったいねー。友達作ればいいのに〜。
キーンコーンカーンコーン …… 。
「 ほぁ !? 鐘なっちゃった !!
やべ ー !! 一限遅れる !! 」
『 俺は二限からだから 、またな 。』
「 ん 、またね ! 」
そうして軽く手を振りあっては、俺は急いで走り出す 。
ドタドタと騒がしい足音を響かせては、講義がある教室に駆け込む 。
セーフ … !
そう思いながら 、近くにあった椅子に座っては鞄を横に乱暴に起き 、適当なノートとファイルなどを取り出して 、先生の話しに耳を傾ける 。
長々と聞き続けると 、流石に飽きて来る 。
俺は集中力がめちゃくちゃない方 。
でも 、ソ連がいた時はすごく集中出来たな … 。
なんでだろう ?
カッコつけたかったのかな 、俺 …… 。
ノートを書きながら 、隣に座るソ連を横目で見る 。
酷く整った鼻筋 、綺麗な瞳 、長いまつ毛 … 。
ツヤがあってふわふわとしている 、赤色の髪の毛 。
すごく一流の彫刻家が手掛けた彫刻品の様だ 。
魔性の美 、とはこのことを言うのではないか … などと考えてしまう 。
すごく不思議だ 。
ソ連は男なのに 。
なんなら 、身長だってすごく大きい 。
俺は195cmなんだけど 、それに劣らないくらい 。
隣に並ばれるとほぼ目線が一緒 。
それなのに 、無性に守りたくなる儚さがある 。
ソ連って一体何者なんだろう …… 。
[ アメリカ ー 。遅刻して来て居眠りするなよ ー 。
出て行かせるぞ ー 。]
「 ぅ 、はーい ! すいませーん ! 」
慌てて俺はノートにペンを走らせる 。
(ソ連目線)
アメリカの受けている講義が終わるまでの間、俺は図書館で自習をする。
多少は次の講義の内容をやっておいた方が教授の解説もあり、頭に入りやすい。
いい職業について、親父の手を一つも借りない生活がしたい。
その為に俺は勉強をする。
30分程勉強をしては、少し気になって、図書館の本を眺めに席を立つ。
「 へぇ 、これが日本の歴史か … 。
こっちはイギリス … フランス … ヨーロッパか 。」
歴史の本を軽く見ながら、生物や化学、数学に携わった偉人の本をみる 。
「 ニュートンは凄いな … 。
なぜ偉人はこのような疑問を浮かべられるのだろう … 。」
気になる本を捲っては軽く読む 。
無意識に立ち読みに没頭してしまう 。
元々読書が好きな方で 、家にも様々な本がある 。
分厚い長編小説から 、薄い短編小説 、日本の詩を集めたものや 、英語で書かれた小説 、他にも図鑑や論文などがあった 。
小さい頃からあまり親に構われていなかった俺は 、弟や妹の面倒を見ながら 、合間を縫って読書を楽しんでいた 。
俺は小説を読むのが好きだ 。
日本の文豪という人達が書く小説は面白いと思った 。
ピロン ♪
『 ソ連 ! 何してんのー ??
二限はじまっちゃうよ ! 』
アメリカからだ 。
もうそんなに時間が経っていたのか … 。
もう少し読んでいたかったんだが … 。
そんな気持ちに蓋をして 、すぐに机の上の物を片付けては 、バックを肩にかけて二限がある教室に歩き出す 。
1冊だけでも借りておけばよかったか … 、なんて思ってももう遅い 。
今日の講座が終わったら借りに行こう 。
多分遅くはないはずだ 。
ふと 、アメリカはどんな本が好きなのだろう 、と考える 。
でも 、彼のことだ 。
本よりも絵が書いてある漫画というものの方が好きなのだろう 。
俺はあまりそのようなものは呼んだことない 。
でも 、絵を描くのは好きだ 。
油絵が特に 。
書きたいものを思い浮かべ 、適当に好きな色を乗せていく 。
完成した絵は 、様々な色を混ぜたことにより 、何処か未知の世界の様でそれがよかった 。
ちゃんとした絵も描くことがあるが 、大体は好きな色を使って目に見えるものとは真逆のものを描くことの方が多かった 。
今は描く道具がないから 、もう創作には打ち込めない 。
それでも退屈ではないから 、特に気にはしていない 。
音があまり出ないように講義室のドアを開けては 、手招きするアメリカの隣に座った 。
つづく 、
コメント
3件
うわー!!めっちゃ続きが気になるッ!!二人の視点がとても大好き!!
ぁぁぁぁぁ私もちゅきですよ!あめさん!
おつかれー!第3話「薄明」読んだよ! アメリカのテンションの高さとソ連の落ち着いた感じ、ギャップがたまらんわ〜。「俺だけでいい」ってソ連が言ったシーン、マジで尊すぎて悶えた🔥 しかも視点が切り替わる構成もいいね。ソ連の内面とか読書好きな一面も見えて、キャラに厚みが出てる。次も気になる!