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#シングルマザー
水羽凛
1,182
えっと、今日は_____
緋薔薇
「夜華!今日はたくさんあったぞ!」
夜華
「何が入ってたの?」
おう!!飯はなぁ
___たまご。細切れ肉。パンだな!
でえ。小物はな!
___ラジオ?タンブラー。ラックだな!
夜華
「ラック?!」
緋薔薇
「ああ!しかもメタルラックだ」
夜華
「よかったわねぇ。緋薔薇ちゃん使いなさい」
緋薔薇
「夜華は使わねぇのか?」
夜華
「えぇ、好きな物置けばいいわよ」
緋薔薇
「まじ?いいのか?!やった!!」
夜華
「うんうん。何置くの?」
緋薔薇
「えっと、こっちは服。取り外し出来るから
上の段に夜華がくれた植物。下の段は匂いのアレを置く!!」
夜華
「芳香剤ね」
緋薔薇
「そうそれ!」
夜華
「芳香剤、そろそろ切れない?」
緋薔薇
「あー確かにな」
夜華
「今度買いに行きましょうか」
緋薔薇
「おう!」
_____ピンポン
緋薔薇
「ん?だれだ」
夜華
「……..」
緋薔薇
「出るわ」
夜華
「いいえ、私が出ましょう。
緋薔薇ちゃん一応奥に行ってなさい」
緋薔薇
「なんでだよ?」
夜華
「忘れたの?」
………….
夜華の言い分を理解した
私は勝手に開けて
恍惚の叛意者に襲われた。
本当に怖かった。
緋薔薇
「…….ごめん」
夜華
「いい子。じゃ行ってくるわね」
___どちらさま?
黒衣
「名前は無い。夜華だな。
最高裁定者から封を預かった」
_____最高裁定者から?
黒衣
「開けなければ強行突破を実行する。」
夜華
「分かったわ。」
_______ガチャ
黒衣
「従い感謝する。封を開けて私の前で読め」
夜華
「…….断ると言えば?」
黒衣
「胴体が泣き別れをする。」
あぁ、
この圧倒的な支配感。
手に汗握るわ。
夜華
「分かったわ。読む。」
____________________
想い人の
夜華、緋薔薇へ
充実した生活は送れているだろうか?
支給品を活用しているだろうか?
そろそろ、緋薔薇は
夜華低に慣れた頃だろうね。
さて、御託はこの辺にしておくよ。
警告、君たち
愛を知るのは制度に順している。
きちんと沿ってくれて感謝している。
だが、
三年後。もしくは想い人の最中でも
お互いを殺さないといけない。
ゆめゆめ忘れないように。
私達は常に君たちを観ている。
最高裁定者
___________________
黒衣
「理解したか?」
夜華
「えぇ。」
黒衣
「では…..」
夜華
「待って!」
黒衣
「なんだ?下らなければ死ぬぞ」
夜華
「1つだけ。1つだけいいかしら?」
黒衣
「仕方ない。」
夜華
「ありがとう。単刀直入に
貴女達はチップ埋まっているの?」
黒衣
「……..埋まってるやつと無いやつがいる。
それ以外、答える筋はない。分かったか?」
夜華
「えぇ、ありがとう。」
黒衣
「変な事は企むな。命が惜しいなら
剣闘士らしくしろ。殺し続けろ。では。」
______はぁ、疲れたわ。
1つ懸念点。
なぜ、
黒衣までチップが埋まってるのか。
もしかして、
裏切る可能性を考慮してる…とか?
…….最高裁定者に謀反を起こす黒衣がいる?
そうだとしたら。
もしかしたら。
いや、でも
私は黒衣1人に熟練剣闘士が4人やられたのを
間近でみたわ。
もしかして
強すぎる黒衣が特別って事?
だって、
想い人になった剣闘士は束になって
意志を貫こうとし、黒衣に粛清された。
まだ分からないわね。
______夜華(つんつん)
_________夜華(つんつん)
____________夜華!!!!
____?!
びっくりした!!!
夜華
「ごめんなさいね。ついつい考え事を」
緋薔薇
「いいよ。けど、何があった?」
夜華
「____そうね。」
私はありのままを伝えた。
分かったの。
緋薔薇ちゃんに嘘は通じないって。
だからきちんと話そう。
緋薔薇
「はぁ?
黒衣にもチップが埋められてるって?!」
夜華
「らしいの」
緋薔薇
「なるほどな。まぁ、私が最高裁定者なら
裏切りを考えて埋めるよな。で
忠誠あるやつはとことん強くするな!」
夜華
「…….」
緋薔薇ちゃんって脳筋じゃないの
…..そこにびっくりしたわよ。
夜華
「なるほど。でも確定はダメよ?」
緋薔薇
「おう!だから楽しく暮らしてさ
最期はお互い笑って殺し合って終わろうな」
夜華
「緋薔薇ちゃん、それはダメよ。。。」
緋薔薇
「なんで?」
夜華
「貴女は私を殺すでしょう?」
緋薔薇
「………あぁ、わりぃ」
夜華
「私はね、緋薔薇ちゃん。
貴女に殺意なんてないのよ。」
緋薔薇
「そしたら、粛清がくるぞ」
夜華
「それもいいかもね。
貴女の手が汚れず済むから」
緋薔薇
「なら、私はどうする?」
夜華
「簡単よ、私を殺す。ただそれだけ。」
緋薔薇
「ただ…ってよ。お前さぁ」
夜華
「だから初めて会った時、
私は貴女の手を持ち、短刀を私に合わせたでしょ?」
緋薔薇
「……したな」
夜華
「その時、刺したら良かった話よ。」
緋薔薇
「いま、カチンとしたわ」
夜華
「すればいいわよ。私は事実を言っただけ。
それこそ、怒りのまま刺せばいいじゃない?」
緋薔薇
「お前!!ってめ!!言っていいこと悪いことがあんだろ!!!!」
夜華
「事実を言ったのよ?」
緋薔薇
「ならよ!最初から想い人を教えんなよ!」
夜華
「何がいいたいの?」
緋薔薇
「知らなかったら。
こんな気持ちにならなかった!!」
………
緋薔薇
「好きだよ!!大好き!!
だからよぉ。そんなに言うなよ。なぁ。」
…….
緋薔薇
「私は好き。夜華が好き。
なら、この生活は偽物なのか?私も夜華も
知らない奴なのか?なぁ、夜華教えてよ。」
緋薔薇の顔は既にぐちゃぐちゃだった。
見た事ないくらい。泣きわめいている。
_____ごめんね。なにも感じない。
夜華
「そう。私はね、緋薔薇ちゃん。
緋薔薇ちゃんを利用したの。酷いでしょ?」
緋薔薇
「…..は?」
いい。それでいい。
絶望しなさい。
夜華
「最初から計画したの。貴女を使った。」
緋薔薇
「……」
怒っていい。
殴っていい。ごめんね緋薔薇ちゃん。
緋薔薇
「……….グスン」
_____あれ?殴らない。
?!
緋薔薇ちゃんが泣き叫び、
うずくまってしまった。
胸が痛い。
でも、これが正解。
緋薔薇
「わーーー。」
うん。
本当にごめんなさい。
____私は悪女。
沢山、
女の子を殺した熟練剣闘士。
誰かをすぐ好きになる異端な人間。
とっっっても汚い大人なの。
私は緋薔薇ちゃんに
「大好きよ」なんて言えなかった。
コメント
1件
今回も胸がぎゅっとなりました。支給品の嬉しそうな会話から、黒衣の登場で一気に張り詰める空気感がたまらなかったです。最高裁定者からの封書で突きつけられる cruel な真実……。それでも夜華が自分を「利用した」「悪女」と言ってでも緋薔薇を守ろうとするの、切なすぎます。『好きだよ』って泣き叫ぶ緋薔薇ちゃんの心情が痛いほど伝わってきて、私も一緒に泣きそうになりました。お互いを想えばこそのすれ違い、本当に心に残る回でした🌷