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「はぁ〜…」
kj「なんや、どしたん?めめ」
「ん?別に。」
kj「相変わらず冷たいなぁ!!」
ru「ひゃはは!」
関西弁で俺の背中をバシバシ叩くのは高校からの同級生の向井康二。
そして、そんな俺を見てひゃははと笑っているのは大学で知り合ったラウール。
どちらとも年が近くて、話しやすいから大学ではよく一緒にいる。
ru「あっ、めめ!このあと空きコマだよね?」
「ん?うん。」
ru「じゃあさ!手伝って欲しいんだけどいい? 」
「あぁ、はいはい。 」
このあとは暇だったし寝よーとか思ってたけどこいつに頼まれると、断れないんだよな…。
「で、なに?どこ行くの?」
前を歩くラウールに聞くと、まぁまぁと言ってにこにこしながら歩いている。
今日は機嫌がいつもより良いみたいだ。
そして、連れてこられたのは図書室だった。
っていうか、大学入って初めて来たな、図書室。ラウールは頭がいいからか知らないけどよく来てるらしい。頭があんまり良くない俺からしたら図書室なんて迷路みたいな物なんだよな。
ru「実はさ、哲学について調べたくて。
めめって力持ちでしょ?だから手伝ってもらおうって連れてきたんだ!康二くんは弱そうだから連れてこなかった!」
「なんだそれ笑
わかった、早く済ますぞ。」
ありがとーと抱きついてくるラウールを、離して本を見つけに行く。
普段本とは無縁だからか探すのが大変。ほんと。
本を探していると隣に人が来て、上の方にある本に手を伸ばしていた。
ちらっと手に持っている本を見るとどれもめちゃくちゃ難しそうな本ばかり。
すごいなと思いながら本をを手にした瞬間、幾つかの本が落ちそうになってうわ!やべぇと本を手に取ろうとした瞬間、ぱしっと隣にいた彼が本を押さえてくれたので落ちなかった。
「えっ」
『危なかったね、 ギリセーフ!笑』
「いや、ほんとにすいません….」
お礼を言おうと振り向いた瞬間。
目の前にいた彼に俺は目を見開いた。
「ありがとう、ございます…。 」
『あっ、全然大丈夫ですよ…ってあれ? 』
「えっ」
『間違ってたらごめんなさい。
先日、喫茶店に来てくださった方ですよね?』
「あっ、はい。この間はご馳走様でした。」
『うわ!やっぱりそうだった!
店長とあの子身長高くてカッコいいね〜って話してたから印象づいてて覚えてました!』
「あ、ありがとうございます」
俺、ちゃんと喋れてるよな…?
まさか俺の一目惚れした相手が同じ大学の人だとは思わないじゃん。
てか、覚えててくれたんだ。しかもカッコいいって思ってくれてるとか、俺の運全部使ってんじゃね?
神様からの贈り物だとしたら、マジでありがとう。
てか、めっちゃ美人さんだな。しかも、いい匂いだし…って何変なこと考えてんの!?俺!!
『それ、哲学の本だよね。』
「あっ、はい。」
俺が持っている本を見てすぐに哲学系の本だと気づく。
めっちゃ頭いいんじゃないか..?
『哲学、難しいけど理解すると面白いよね! 俺はニーチェの恋愛論が結構好きで良く読んでるんです!』
「そ、うなん、ですね」
『あっ、ごめんなさい!語りすぎちゃいましたね…。ほんと、探し物の邪魔しちゃってごめんね。じゃ、またね!』
そう言って歩いて行く彼の腕をぱっと掴む。
「あのっ!なまえっ、教えて貰ってもいいですか?」
『えっ、』
ちょっと待てよ。
俺、何腕掴んじゃってるの!?
ほら、めっちゃびっくりしてるじゃん!
でも、びっくりした顔も可愛いな…。
ab『あ、えっと、三年の阿部亮平です。
….君は? 』
「え、あ、一年の目黒蓮です。」
ab『一年生なんですね。これからよろしくね。』
「あっ、はい!!」
ab『あ、てかほんと俺のせいで探し物の邪魔しちゃってごめんね。じゃ、またね!』
え、どうしよう。
もうちょっとだけでもいいから話したい。
なんか、あるかな…あっ!
「あ、あの!哲学好きなんですよね…?」
ab『えっ、まぁ、ちょっと見るくらいですけど、どうしました?』
「実は、この本探してて、一緒に見つけてもらうことって出来ますか…?」
ab『あーこの本知ってますよ。この前まで借りてたんです。
確かこっちらへんの本だったはず…。一緒に探します?』
「えっ、良いんですか!?時間とか…」
ab『全然大丈夫ですよ。勉強しに来ただけだし、ちょっとサボろっかなって思ってたとこだったんで笑』
うわ、可愛い。
いじわるっぽい顔めっちゃ可愛いな。
やばい。
もう可愛いしか出てこない。
その後は一緒に本を探してもらって、無事見つけることができた。
しかも、阿部さんおすすめの本も紹介してもらってしまった。ラウールほんとありがとう。
「本当にありがとうございました。助かりました。あと、本も…」
ab『いえ、多分その本読めば少しは哲学分かりやすくなると思うので!頑張ってね。じゃまたね!目黒くん。』
「行っちゃった….めっちゃ可愛かったぁ(ボソッ)」
3年の阿部亮平さん…か。俺の2個上だから20歳?
名前と年齢を知ることが出来ただけでも俺に取っては大きな一歩なんだけどまさか、名前呼んでもらえるとは思ってなかった…。
破壊力がエグすぎる。不意打ちはダメだろ。
ラウールの事なんかすっかり忘れてたので、後でめっちゃ怒られた。まあ、すげぇ優しい怒りだったけど。
また、会えるかな?
図書室くればわんちゃん…と思いながら俺は次の講義の部屋に向かった。
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設定上の関係で、mmabさんたちは2歳違いになっています。
コメント
3件

哲学にハマってたので哲学要素入れちゃいました!笑気になった方居ましたらニーチェやプラトン、ソクラテスなどが有名だと思うので調べてみて下さい!

面白かったです🖤💚😊🤣