テラーノベル
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図書室で阿部さんに出会ってから一週間。
時々、また図書館に行けば会えるんじゃないかって行ったりするんだけど、いつも居ない。
でも、ラウールは図書館行くとよく見かけるって言ってたんだよな。いつも、机に座って勉強してるって。
え?いないよ?一週間のうち4日間くらいは来てるけど見かけないよ?
うーんと俺が唸りながら歩いていると突然後ろから、とんとんと肩を叩かれた。
ab『久しぶり、目黒くん』
「え、阿部さん!?」
振り返るとそこには阿部さんとピンク髪の男の人が立っていた。
「いきなり阿部ちゃん走り出したからびっくりしたよ〜」
ab『ごめん佐久間、許して?コテン』
sk「あざとい警察です!逮捕!! 」
ab『あはは』
…俺は何を見せられてるんだろうか。
「あのー…」
ab『あっ、ごめん目黒くん!びっくりしたよね? 』
「まぁ、ちょっと…
そちらの方は?」
ab『えっと、この人は佐久間!
俺の一個上で幼馴染なの。』
sk「初めまして!佐久間大介です!佐久間って呼んでね〜!!」
sk「ってか、名前、目黒くん…だよね?」
「あっ、はい。目黒蓮です。よろしくお願いします。」
sk「うわーこの子が阿部ちゃんが話してた目黒くんか〜!めっちゃイケメンだな!?」
「えっ?」
ab『ちょっ、佐久間!やめてよ!』
sk「え〜?」
めっちゃ明るい人だな、佐久間さん…康二以上なんじゃない?
状況が全く整理できてはいないけど俺の悪い頭でとりあえず自分が理解できる程度には整理した。
まず、この阿部さんの隣にいるピンク髪の人は佐久間さん。
阿部さんの幼馴染で、一個上でダンス部。
俺からだと3個上ってことだよな?
佐久間さんによると阿部さんが俺のことを佐久間さんにいろいろ話していたらしい。
すごい良い子なんだよとか、かっこいい子なんだよとかを佐久間さんに言っていたと…。
ab『もう、ほんと恥ずかしい…』
sk「あはは!阿部ちゃんそんな恥ずかしがんないでよ〜」
ab『うぅ…目黒くんごめんね?いろいろ佐久間に話しちゃって…』
「いえ、全然。大丈夫ですよ。
俺は嬉しいです、どっちかというと。」
ほんと?と少し上目遣いで言ってくる。
うん。
これは確かに佐久間さんのあざとい警察出動するわけだわ。
あざとすぎる。
ab「あっ、そろそろ俺バイト行かなきゃ!』
sk「あっ、そうじゃんね!
まっじで気をつけてよ、?この前つかれてたんだから!」
ab『うっ、はい…。』
つかれてた…?
「あの、つかれてたって…?」
sk「あのね!阿部ちゃんはね?バイト先まで男の人にこの前までつかれてたの!この前は照がいたから大丈夫だったけど今日はいないんだから!気をつけてね!まじで!!」
ab『ううっ、はい…分かってます…。』
阿部さんが男の人につかれてた…?
え?んなことあるの?
でも、俺でも一目惚れしてしまったぐらいには女の子っぽい、綺麗な顔立ちはしているな。と思う。
このあとバイトだって言ってたよな?
さすがに心配なんですが…。
「あの、もし良かったらなんですけどバイト先まで送っていきましょうか?俺、家近いんです。 」
俺がそう言うと阿部さんの顔がぱっと明るくなる。
ab『え、いいの…?』
「はい。ちょうど俺も勉強したかったので寄るついで…的な感じで。」
ab『マジで!?ありがとう〜』
sk「阿部ちゃんマッジで気をつけてよね!?
目黒くん!しっかり阿部ちゃんのこと送り届けてよ!なんかあったら即佐久間さんに連絡して!分かった!? 」
ab『分かったから…よし。目黒くん行こっか。』
「はい。
行きましょう。」
合法的に阿部さんと帰れる…。
最高じゃん!
ab『目黒くん?行こ?』
「あっ、はい。行きましょう。」
sk「あっ、目黒くん。
ちょっといい?」
『えっ、はい。』
sk「阿部ちゃん、ちょっと待ってて。」
ab『うん』
「あの…?」
sk「いや、そのさぁ、疑ってるわけじゃないんだけど…目黒くんあべちゃんの事好きなの? 」
「えっ」
sk「うわっ、そのえ?は図星だね。」
はぁと、ため息をつきながら佐久間さんは俺の肩に手を置く。
sk「いや、別に好きなことに対して否定してるわけじゃないの。ごめんね」
俺が不安そうな顔を無意識にしていたのだろうか。
佐久間さんが申し訳なさそうな顔をする。
sk「さっきも言ったんだけどさ。
阿部ちゃんってまぁほんとつかれやすくて、
女の人も男の人もだけど。ほとんどの人が…まぁ、そう言う系で付き纏ってて。
だから、俺は不安なの。目黒くんも、そういう感じなのかもって」
「あり得ないですね。」
きっぱり吐き捨てるように言った俺に、驚いたような顔で佐久間さんは見る。
「阿部さんの事は、好きです。恋愛的な意味で。」
sk「やっぱりね…」
「でも、付き纏うとか、変な意味じゃないです。俺の初恋だし、一目惚れなので。
大事にしたいし、大事にされたい。
側に居たいし、側に居て欲しい。
守りたいです、俺は。」
sk.「…うん。」
黙ってしまった。
まぁ、すごいキモい事いってるもんな、俺。
付き合ってるわけでもないのに、大事にしたいとか、側に居たいとか守りたいとか…
今さら、自分の言ったことが恥ずかしくなっくる。
sk「分かった。」
「…?」
sk「あべちゃんの事、どれだけ好きなのか今の言葉でよーく分かった。」
sk「ちゃんと、送ってね!
で、阿部ちゃんの事、守ってね!絶対!
信頼してるから!」
「え…?」
「キモいとか、思わな、いんですか?」
sk「えーなんで?」
「いや、だって付き合っても居ないのに守りたいとか側に居たいとか言ってるんですよ?俺。普通だったら引きません?」
佐久間さんはきょとんとした顔をしている。
sk「だって、目黒くん。
本当に阿部ちゃんのこと大好きなんだなぁって思うもん。」
分かるよ。ってにかっと笑う。
sk「あべちゃんのこと本当に好きなんだなぁ
一目惚れなんだなぁってすっごい感じる。
それに、俺がさっき阿部ちゃんと話してた時すっごい顔してたもん。 怖かったよ笑
なんなら、気づいたよ。あっ、こいつ阿部ちゃんのこと好きだって笑」
どうやら、俺は思った以上に顔に出てしまうらしい。
佐久間さんにはしっかり送り届けてねと言われたので最後まで届けようと思う。
まぁ、俺はそのまま喫茶店寄るつもりなんだけどね。
「よし、行きましょうか。」
ab『うん!よろしくお願いします。』
ふわっとした髪を揺らして上目遣いで言われたらもうやばい。
心臓ばっくばく。
抱きしめたいし、キスしたい…。
そんな邪な思いを募らせながら阿部さんの横を歩くのがすごく申し訳ないけど、しょうがないよね。嬉しいんだもん、一緒に帰れるの。
sk「….もう、顔に出ちゃってるよ。 目黒くん…笑
あーあ、ほんとは阿部ちゃんのこと渡したくないけど、あの二人ならいっそのこと付き合っちゃっても応援できちゃうな、佐久間さんは。 」
sk「…..頑張れよ、阿部ちゃん、目黒くん。」
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投稿できました!
良かった!
もう少し、イチャイチャさせたいけど付き合ってないからなぁ…早く付き合え!!!!
コメント
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面白かったです😂