コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「やはりお前だったのだな、マカロン。」
静かに、冷徹に『悪政のロカ』は
大理石の台に横たわる毒殺犯マカロンを
睨み付けていた。
「なぜ夫を、バルを殺した?」
復讐鬼は毒殺犯の腹の辺りに包丁を突き立てた。
「言え。」
ピタリ、とロカは下腹部の辺りに包丁の切っ先を突きつけた。
「言え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
毒殺犯は、決して口を割ろうとしなかった。
恐らくマカロンはどれほど肉体を拷問をした
としても、決して口を割ることはなかった
だろう。
六年前のロカは間違えた。この女の肉体に
いくら傷をつけても意味はなかった。
だが、月日はもうおよそ六年過ぎていた。
復讐の時間は、たっぷりとあった。
ロカはマカロンの耳元で囁いた。
「お前の人肉料理を世間に公表した後、
お前の全てのレシピを異端書としてこの世から焚きあげるぞ。」
その言葉にマカロンは青ざめた。
そして、
「それだけは…….それだけは…..お辞めください……..!!!!」
そう言ってマカロンは毒の涙をポロポロと
流した。
マカロンにとって料理とは自分の全てだった。
マカロンにとってレシピとは自分の魂そのもの だった。
マカロンは犯行動機について、
啜り泣きながら語りだした。
【捕捉説明】
少し冗長になるかもしれないが捕捉説明をさせてもらおう。
ロカが人肉料理を食べるのにも ロカが マカロンに人肉料理を 作らせていたのにも 勿論理由があった。
それは『悪政のロカ』がマカロンの料理人としてのプライドを踏みにじり、マカロンの料理人としての地位、及び名誉を踏みにじるためであった。
そのためにロカはわざわざ大しておいしくもない人肉料理をたべ、大しておいしくもない処女の血を飲み続け、ぜったいにワイン風呂とかの方が気持ちいいにも関わらずわざわざ、毎朝処女の血で満たした風呂に入っていたのである。
【解説終了】