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Kow
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あれは……
自分のプレーに違和感しかなく 納得いくことができず かなり荒んでいた時だった
毎日のようにくる取材
マスコミやメディアの前では 不調なんて見せられない
前向きに 笑顔で
その裏では 自分への苛立ち と やりようのないストレスを抱え 毎日が混沌としていた
誰にも 打ち明けられない
弱気な姿は 見せられない
求められる理想像を崩すなんてプライドが許さない
それが 自分の首をしめていたことに その時はまだ気づかずにいた
練習が終わり チームメイトにいつも通りのあいさつをして 帰り支度をしていた
「らん 今日は飲みなんだっけ?」
合宿中 同部屋の智さんが 声をかけてきた
「そうっすよ」
正直 こんな会話すらだるい
さっさと飲みに出かけて忘れたい
「最近 お前 やけになってない?部屋にいる時 ヤバい顔してるよ」
「 そんなことないっすよ ひどいなぁ…」
いつも通りの笑顔で答える
ああ…見透かされてるなぁ…
でも そんなこと どうでもいい
「………鍵 開けとく 俺 先に寝てるから…」
「はい あざす」
愛想なく短く返事をして 俺はロッカーを出た
いつもの居酒屋
学生から知れた仲のたつのりさんが 飲みに付き合ってくれた
「らん マジ飲み過ぎだって!」
「たっちゃん うるさいー」
たつのりさんが 何度も酒を止める
「お前 最近飲み方ひどいって…」
最初こそ 談笑するものの とにかく ひたすら飲む
ただそれだけ…
「やけ酒は止めとけよ」
「おれ そんな弱くないし!」
そう…俺は 弱くないんだよ
強くなきゃ ダメなんだ
「そういう問題やないやろ?自分で立てなくなったら アウトやぞ?」
あ……それは さすがにまずいな
「部屋 智さんとだっけ?言ってあんだろうな?」
「だいじょーぶ 智さん 鍵あけとく言ってた」
「前は ゆうきさんに閉め出されたもんな」
「それ 言わんといてや!」
酔いが一気に覚めるやん……
ゆうきさんと同室の時 黙って出かけて 門限破って 部屋にたどり着くと 鍵が閉められ ドアに張り紙がされていた
『朝まで 頭冷やせ』
これはマズイ
全身の血が引いた
一緒だった たつのりさんと小川さんも ヤバいだろ?とマジで焦っていた
ゆうきさんの逆鱗は さすがに しゃれにならない
「マジで あれはヤバかったよなぁ…」
あの時 困り果てた俺たちのかわりに ゆうきさんに部屋に入れてくれるように言ってくれたのが 智さんだった
「お前のこと なんだかんだ言って 智さん心配してくれてるんだから 迷惑かけんなよ!」
「わかってるよ…」
俺が荒れてるのを 真っ先に気がついたのは 智さんだった 厳しく言われることもあるけど 常に気に掛けて 心配してくれていた
酔って帰って ベッドでうとうとしている時
『大丈夫だからな…』
と 優しく髪を撫でてくれた
あの温かさを 忘れられない
「だいじょーぶやて 1人で歩けるぅ〜」
「歩けてないから ついてきてんだよ…まったく…」
結局 千鳥足の俺を支えて たつのりさんが 部屋まで連れてきてくれた
「智さ〜〜ん 失礼します」
先に寝てるらしいから 弱くノックして そーっとドアを開ける
「あ 大塚 いつも悪いな ありがとう」
奥から 智さんが現れる
「すみません 起こしました?」
「大丈夫 らんが帰るの待ってたから」
「おい!らん!自分で立てよ 部屋着いたぞ!」
「あ〜〜?さんきゅ おれ ねるぅ〜〜」
ベッドにふらふら歩いて行き ばさっと倒れこむ
「今日も ヤバい感じだった?」
大塚に 何気に様子をうかがう
「そうっすね そろそろどうにかしないと…」
らんのやつ こんなに心配されて 幸せなやつだ
「大塚も 飲んでるんだろ?部屋帰って ちゃんと休めよ」
「はい ありがとうございます」
「じゃ おやすみ」
「おやすみなさい」
大塚を見送り ベッドに向かう
大の字に寝ているらん
どこか 辛そうな…泣き出しそうな表情
そんな顔を もう何日見てるんだろ…
「らん 着替えなくていいの?」
反応はない 寝ちゃってる?
そのまま寝るには ちょっと寝苦しそうな服装だ
「しゃーないなぁ…」
とりあえず ベッドに上がり 邪魔そうなベルトを緩める
「わぁ!な 何!?」
寝ているらんに 腕を掴まれ ベッドに倒れこむ
「ベルト外して 何してくれるん?」
目を閉じたまま 聞いてくる
「お 起きてるんなら 着替えろよ」
掴まれた腕を振りほどき ベッドから起き上がろうとすると らんが腕を離さない
「なんだよ」
酔ってるくせに 力は全然弱ってなくて がっちり離さない
「ともさん 俺の悩み 聞いてくれます?」
目をあけて こちらを向く
「酔ってないなら 聞くけど?」
「聞いて…今なら 話せる気がするから…お願い」
すがるような目で見てくる
ずるいよ このイケメンは…
「とりあえず 水飲めよ もう少し酔いを覚ませ」
「うん……」
冷蔵庫から ペットボトルの水を持ってきて らんに渡す
「はい ちゃんと飲めよ」
「ともさんさぁ……」
「ん?」
ペットボトルの水を一口含むと らんが突然唇を押し付けて 水を移してくる
「ん!?ん……う…うぅ…」
急なことに どうしていいかわからず 水が漏れて首に伝う
「なにすんだよ!」
「はは 今みたいに 俺に飲ませてよ」
半笑いで 飲みかけのペットボトルを突きつけてくる
「ふざけんな! 何がしたいんだよ!」
「俺の酔い 覚ましてください ほら」
片手で両手首を掴まれ 動きを封じられる そして 無理矢理ペットボトルを口につけられる
「らん おかしいって!どうしたんだよ こんなことしなくても ちゃんと話聞くし!」
「ヤバい……興奮してきた」
また 自分が水を含んで 俺に飲ませようと ベッドに押し倒し 唇を押し付けて舌を差し込み 水を移してくる
「ぐっ……ん……ぐぅ…」
移された少しの水を飲み込むと らんの舌が乱暴に口内をなめまわす
されていることに 頭が追いつかない なのに身体は じんわり熱い
「ど………して………?」
こんなの おかしいって…
「今の俺 受け止めてよ」
濡れた首筋に舌を這わせて 噛みつかれる
「いやぁ……いた…い…」
「智さんのこと 無理矢理犯して泣かせる ひどい俺を 受け止められる?」
「え…………なに いってんの…?」
見たことのない 感情のない顔をした らん
「本当の俺は最低な人間ってこと 身体に教えてあげますよ」
掴んだ手首を離して ベルトを外し ズボンから固くなったものを出してきた
「これ しっかり受け止めてな?」
「らん………なんで……」
「しっ…黙ってよ」
ぐっふ……
らんの指が 無理矢理口に差し込まれる
「しっかり舐めて 唾液いっぱいつけないと 痛いめみるよ?」
らんの言葉に 優しさなんて微塵も感じない
なのに 変だ……
嫌なことをされているはずなのに 指を無心に舐める自分がいる
「なに?智さんもその気になったの?」
指を引き抜くと 唾液が糸をひき ぬるぬるに濡れている
「俺のこと…好きにしていいよ…」
さっきまで あんなに怯えていたのに
いや 今も怖くて涙を溜めてるのに
「らんは…………最低……じゃない」
潤んだ目で 優しく笑う
「俺の身体で……らんの…苦しいのが……らくになるんなら……いいよ こいよ」
なんでだよ……
どうしていつも智さんは 俺をつき離さないんだよ!
「優しく……しませんよ」
ズボンを乱暴に下着ごと脱がし 濡れた指を後ろにぐいっと一気に差し込む
「やぁ!!いだぁい!」
身体中から 汗が吹き出す
「すごいキツイ…俺の入るかな?」
自分の唾液を足した指で 躊躇なく中を探られる
「ここ いじると……」
「あぁああーー!」
なれない場所を指で弄られ 痛いはずなのに 1ヶ所をぐっと押されると たまらない感覚が一気にくる
腰が勝手に揺れてしまう
「すげ……柔らかくなってきた」
ぐちぐちと 中を指で解すと いつの間にか 智さんの前も 雫を垂らして起っている
「犯されてるのに 気持ちいいんだ?」
「ふぅ……ん……ら………ん」
力の入らない手で髪を撫でてくる
「お………いで……」
まだそんなこと言えんの?
「調子狂わせんでよ…」
指を一気に抜いて 自分を一気に突っ込む
「ぐぅ……うぅぅ…」
シーツをぎゅっと握り 痛みを必死に堪える
でも 痛みから逃げたくて 身体をよじる
「腰 逃がさんよ」
ガシッと掴まれ 容赦なく突き上げられる
「ぐぅぅ……いだぁ……ぁ…」
喉が潰れるぅ……
「はぁ…こんなん はじめてやわ…」
智さんのなかは 狭くて 俺を柔らかく包みこんでくる
「腰が止まんない……」
夢中に前後すると 智さんのなんとも言えない喘ぐ声が 漏れてくる
「はぁ……いやぁ……」
智さんは 涙を流して シーツをぐしゃぐしゃにして握っている
「犯されてんのに ここは気持ちいいんや…」
いつのまにか起っているものを握られ 雫でべたべたになった先をぐりぐりされる
「いやぁ!!ああ!だめぇ!!」
経験したことのない いろんな刺激に 頭は制御不能になる
でも……俺は……
「おか……されて………ない」
らんは フラストレーションを誰にもぶつけることができずにいたんだ
わかってた…
プレーを見ればわかる
チームのみんなもわかっていた
弱い自分を隠して 必死に『髙橋 藍』でいようとして 自分の首をしめていた
「なんで……こんなんされて……まだ言えるん?」
らんも 快感に意識が保てないのか 口調が柔らかくなってきた
「らん……を………うけとめ……たい…から」
自分も 意識が朦朧としてくる 痛みより快感がまさって イキたくなってくる
「つらい……なら……うけとめるよ……だい…じょうぶ」
シーツの手を離して らんの手を握る
「ほんとの………らん……ちゃんとしってる……よ?」
え?
「だいじょ……ぶ……だから」
『大丈夫だからな』
あの時の 手の温かさ……
わからない
けど 涙があふれてきた
「なんで?」
なんでそんな 優しいん?
「らん………気持ちよくなろ?」
ぽろぽろ溢れる涙を 智さんが指でぬぐう
「らん……俺と………イこう?」
あなたは どこまでも優しいんやね…
「…………うん……ええよ」
ふたりで抱き合い 身体を密にくっつけて お互いの体温を感じながら 快感だけに集中する
「はぁ……ともさん……いきそ……」
「ん……おれも……」
本能のままに お互い抱き合ったまま……同時に果てた
はぁ………あったかい……
久しぶりに 隣で眠る智さんの体温を感じながら 自分の中で冷たく固まっていたものが ゆっくり溶けていく…
バレてたんやなぁ…
全部
荒れた俺を見捨てず ずっと見守ってくれてたんだ
酔った勢い使って こんなことまでしてしまった自分が ホント情けない
すやすや眠る智さんの涙のあとをそっとなぞる
ごめんなさい…
そして
ありがとう…
コメント
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20さんの優しさに爆泣きです😭💞お話天才すぎます🫶🏻🫶🏻
うわ……これは重いのに、なんでこんなに温かいんだろう。藍くんの「強くあらねば」っていうプレッシャーと、それに押し潰されそうになってる感じがひしひし伝わってきた。智さん、最初から全部見抜いてて、途中からは「受け止めてる」のがはっきりわかったのが泣ける。酔った勢いで無理やり始まったのに、最後はお互いを受け入れてるシーンが切なくて優しかった。「大丈夫だからな」の反復が効いてるなあ。